院長のひとりごと

砂漠と梅干し

2020年07月05日

夏の不調を防ぐ日本の食べ物の一つに、梅干しを挙げても良いですよね、

日本特有の、蒸し暑い日が続くと、

食欲が落ち、そんな時には、炊きたてご飯に、

チョッピリのせて、いただくと

あーら不思議、

私はかなり好きです。

さて、梅干しにまつわる、楽しい思い出話を一つです。

場面は変わって、

数年前のモロッコの旅です。

メルズーガ、砂漠にて、

夕日を浴びて、赤く染まる砂漠の美しさに息をのみ、

夜、

満天の星空の下で、両手を大きくさしのべて、降る星々を捕まえたいと思ったり、

そうこうしているうちに、

ガチガチの心も体も緩んでゆくのがわかります。

この旅行は、準備段階から、食べ物が心配でした。

対策に万能梅干しと、味付けのりを持ちました。

詠みは当たり、

来る日も来る日も、シシカバブーです。

グループのほとんどが、下痢も便秘も、混合も

重いか、軽いのかの違いだけの、消化不良を、煩いました。

その中で、比較的ケロリンしていたのが、最年長のイナトミです。

疑問に思った、モロッコの案内人が、

お茶タイムの時、魔法の梅干しを食べてみたいと申し出たのです。

幾分彼らも、打ち解けて、日本とやらの、文化を、

味わってみたくなったのでしょうか、

えぇーっ、無理無理、と言いながら、口に入れたときの反応を思い、

チョッピリ、意地悪で、嬉しいような、皮肉な気分を味わったり、したはずです。

小さなカケラを、差し上げました。

まもなく、ヒェーッと、顔がゆがみ、目を白黒させて、飛び去って行きました。

「日本人は、腐ったものをたべてるー」と叫んだそうです。

突然、

夏の4万能梅干しの季節がやってきて、

とたんに裁くの出来事が、蘇りました。

あーぁ、もう一度行きたいなーぁ、心が叫んでいます。

頃なの閉塞感が、かえって、楽しかった頃のことをますます、楽しく色つけさせてくれます。

 

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