院長のひとりごと

初めてのお灸体験の、患者さんが、感動溢れるような感想を書き留めてくださいました。

2017年04月17日

ほんの数日前のお話です。

治療室で働いているイナトミを、素敵な言葉で綴ってくださいました。

また患者さんに励ましをちょうだいいたしました。

 

・・・

 

初めてのお灸

 

のぞみです。

今日は初めてのお灸のお話。

稲富先生の鍼灸院へ行ってきました。

3月のJRPの写真展で初めてお会いした稲富先生は

横山明日香さんの写真を見に来ていらっしたのでした。

明日香さんから話には聞いていたけれど

最近体調が乱れているので行ってみようかな、と

予約を入れたのでした。

先生からもメッセージを頂いていて

その際に頭の中に腫瘍がある事は伝えてあります。

 

鍼灸院なんて初めてだなぁ。どんな感じの場所だろう?

ドキドキしながら、中に入る。

中にはソファがあって

本のコーナーがある。

病院のベッドみたいに

カーテンで仕切られた3っの施術エリア。

中で鍼とかお灸とかをしているのかな。

最初にカルテを作ります。

問診票に記入・・・。

カーテン越しに聞こえる先生の深い深い声が印象的。

色々な鍼灸があるのでしょうが

稲富先生の施術は

経絡脉診(けいらくみゃくしん)という治療のようです。

 

ご挨拶をして、なるべく

肌を見せてくださいと言われ

バスタオルを掛けて

ベッドに横になります。

どのくらいかわからなかったので

とりあえずはTシャツと下は下着のみ。

 

まずは気の流れを見るのかな?

丹念に、足から診ている。

左右のバランスの差を診ているのかな。

足首から足裏に触れて

私の身体の状態を確認している印象です。

全身全霊を込めて

身体からの声を聴いているみたいな。

目には見えない流れを心で診ているって事なのかな。

それから、腫瘍が、

頭のどこにあるかを訊かれました。

「頭のちょうど、真ん中です」と答える。

うつ伏せに。

先生は左右どちらにしようかと考えていたみたい。

やがて

「下ろしたいんだから、右だわ」と。

右足の裏に、お灸を。

全然熱くはなくて

もぐさの燻される匂いがする。

ああ、私この匂い好きかも。

西日が出て来て

施術エリアのカーテン越しに

光があふれる。

 

何故だか急に

生まれた時に住んでいた春日町の家を思い出す。

私はかなり小さい時の記憶も

クリアな方で

多分1歳になる前の

記憶もあるのだけれど

あの家の茶の間で見ていた窓からの西日。

あたたかくやわらかく

窓から射す光のイメージが重なるのかな。

それから二階の

衣装タンスの匂いも思い出す。

あの頃は何にも気にせずに

みんな笑って

暮らしていたんじゃないかな。

他愛のない

子供時代のイメージを追いかけている間に

足裏の施術は終了。

 

その後、先生が右肘の痛む場所を押して

スタッフさんが脉の変化を確認。

左肘から少し離れた場所に印をつけてくださる。

先生からのお診立ては

こうでした。

今まで自分をパワフルな人だと思ってきたでしょう?

少し自分を過信し過ぎだ、ということ。

特に足を使いすぎて上下の気の流れがバラバラになっている。

上に熱が篭り過ぎてたんじゃないかとのこと。

自分を過信。

全く本当にその通りだなぁ。

自分の身体を生来丈夫だと思って

大事にしてこなかったかも。

今までごめんね、って事かもしれない。

身体をもう少し大切にしないといけなかったんだな。

先生は、手術はいつ?と。

来月の18日です、と答えると

良かった、まだ時間がある!と嬉しそう。

そして、印をつけたところに

お灸を毎日してごらん、と。

せんねん灸でいいよ。

お灸がなくなる頃に、

また来てね、とのことでした。

(治療院での施術は、もぐさでした)

施術は約1時間で終了。

 

それから

「これはただのおまじない」と言って3つのことを教わる。

生命を繋ぐおまじない

身体を敬うこと

神様に感謝するこを。

稲富先生の話は

私の真ん中に真っ直ぐ届く。

神社にお詣りしてる時の

すがすがしい感じがするのかもしれない。

原文ママ

・・・・・

高校生のお子さんがいらっしゃるなんて信じられないほど、

若々しく、

それより、繊細な柔らかな心根に驚かされます。

手術にゆだねる事はすでに決まっているとのことですが、

その後の回復力も必要です。

今このときを大切にされる事を願っております。

追記

のぞみさん、素敵な微笑みのいっぱい詰まった綴りをありがとうございます。

治療室の様子が、まるで動画を見ているようで、驚きました。

発信を快良く了承頂き感謝いたします。

また、近々お会いいたしましょう。

 

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