2017年08月25日
Mさん(女性)、30代後半、身長162㌢、体重38㌔、
初めて来院されたときの様子は、
自分で体重を支えることもできず、家族の補助で、やっとベッドに上がり、
治療を受ける間も、
体中が痛み、悲鳴を絶えず上げ、横たわるのも苦しいと、呻きまくっていました。
10代の頃に拒食症を発病、入退院を繰り返し、すでに若いとはいえません。
拒食症のきっかけは、
いじめ、ということです。
信頼している医師からのご紹介でしたので、安心してお引き受けいたしました。
つい先日
毎週1度、研修に来ている鍼灸師たちの間で、
「ずいぶん明るくなり、穏やかで、回復が見えてきました」と評価を受けました。
治療院には、鍼灸師が多い日には5名、それ以上になる日もあります。
誰が担当になるかは、
その日によって違います。
誰が担当になっても1度も不満を言わず、6ヶ月が経過いたしました。
その間、腎機能低下や、貧血などで、入院勧告があったりもしたのですが、
束縛されたくない、入院はいやだと、
鍼灸で回復を希望されました。
最近、ボランティアをしたいと夢を持ち始めました。
体力に見合った、「できれば乳児園などでおむつ畳などさせていただけるといいねと」
お母さんとお話しされております。
穏やかに回復されるのが、このような精神的な事が原因には、
一番良いのかもしれません。
生命力の回復は精神力にも大きな影響があるのでしょう、
まだまだ体重増加、腎機能不全など、問題は多くありますが、
笑顔がこぼれるようになったMさんの様子に、
皆様に発信させていただきたくなりました。