院長のひとりごと

先生のハリって心も元気になりますねの、患者さんの言葉に教えられました。

2018年03月02日

すこし専門的になります。

 

出来れば患者さんだけでなく、

鍼灸師さんにも読んでいただきたいなぁ、

経絡脈診ってこんなに優れているよと、

発信させていただきたいのです。

 

鍼灸師さんなら、

だれでもこれからお話しすることの基本は、知っているはずです。

 

まず、身体は左右対称にできているというのが、基本にあります。

なので、身体の左右両方に、

それぞれ同じツボがあるということになっております。

 

ここからが経絡脈診の専門になってゆきます。

 

なぜ、経絡脈診でたった数本の鍼しか

それも病んでいる側でなく、痛くないほうに打つのだろうか、

それなのになぜ、

治療効果が高いのか、と、経絡治療家でない方はもちろんですが、

ベッドで今まさに、

治療を受けている初めての患者さんから、

「先生、痛いのは反対側です」と、よく言われます。、不思議に思っているはずです。

 

ただし通いなれている方からは、何も言われません。

安心しきってゆだねています。

 

何らかの症状やトラブルがあって元気を失っている側と、

その反対で元気がある側、の、二つ両方にツボがあります。

 

私たちの勉強会、東洋鍼医では(経絡脈診として、日本最大の勉強会と思われます)、

その治療法に元気な側にツボを選び、

そこから全身の調整に働きかけるのだよという法則があります。

 

何らかの症状や、トラブルがあって元気を失っている側と、

その反対側で、元気のある側、の、二つ両方にツボがあると、

考えます。

使う鍼は

両方のツボでなく、元気な側にツボを求めるということです。

 

なぜ病んでいると訴えている側から治療しないのだろう。

 

なんとなく経絡治療の法則だとしか、考えていなく

これが当然と使っていたのです。

ところが、数日前、

患者さんから先の言葉で感謝されたときです、

 

この言葉は、漫然と使っていた法則に、輝きをもたらしたのです。

 

この理論がすとんと胸に収まりました。

 

元気な部分って、元気がないところへ向かって、

元気を分けてあげているということだったのです。

 

自分の元気が減るわけでもなく、

元気が減ったなら減った分だけ、

また外から取り込むチカラ持っているんだと、

 

この法則が、キラキラ輝きだしたのです。

 

元気のなくなった弱った部分は、

もともと元気を取り込むチカラが、

弱ったり、枯れたりして、なかなか元気を取り戻すことができず、

それでいて

働きかけすぎると、かえって枯れる速度が速くなるのかもしれない、

少々厄介な凹み具合でうじうじしているようところは、

後回しにして、

 

だから元気な側を選んで、その持てる力を、弱ったところへ、

分け与えるように働きかける治療法だということです。

 

そうすると、元気なものはもっと元気になり、

元気をなくしていたものは、元気を取り戻していき、

 

そうしてたった数本のハリで、全身の巡りがよくなり、

不思議と

めぐりあいが重なり合って、元気になっていくんだと、

 

理論って実践するほどに見えてくるものなのですね。

 

 

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