院長のひとりごと

鍼を打つことは気を動かすことができるということです。見学を希望される学生、そして鍼灸師の方々へ、

2018年08月01日

夏休みに、当院を見学希望の皆様へ、

私を始めスタッフ一同、

経絡鍼灸を専門にして治療を行っております。

 

経絡専門の鍼灸をしているところは、

ほかにはないように思われます、

そのせいでしょうか、

ほかでは診ることのできない、治療法に触れることができそうだと、

いろいろな要望を持ち、

見学に来られるのではないかと思います。

 

しかし、治療院では、見学だけしかできないことを、前もって知っていてください、

 

朝、治療開始時間から終了まで、見学するだけですから、

体力的には、相当きついはずです。

 

見学者自身が、個人的に経絡脈診を勉強されていても、

イナトミ治療院では患者さんに一切触れられません、

ただし、

私の所属する勉強会の会員には、

患者さんに了承いただき、会員の力量に合わせて、

触れさせていただいております。

なお、

勉強会においても、正会員だけの担当となっております。

 

このように書き込みますと

何という上からの目線なんだろうと、避難を浴びそうですが、

 

この選択は、最近の聴講生、見学者の姿勢から、

苦慮の上決定したものです。

 

ですから、見学されるに当たって、細かな指導は全くいたしません。

 

月1度の、勉強会に参加する以外は指導できないということです。

 

最後に、見学実習を終えた、ある学生さんの感想です。

 

彼女が在籍している専門学校には、

経絡鍼灸の講義があると聞いております、

 

その彼女の感想です、

 

「たったあれだけの鍼で、本当に効果があるのだろうか?」でした。

数本の銀鍼、それも1番という細い細い鍼を使いました。

 

臨床の現場を確かに見ていたはずの彼女の言葉です、愕然としました。

聞くところによりますと、

学校以外でも経絡鍼灸を学んでいるとのことです、

 

その日の臨床の現場には、

余命数ヶ月と医師から告げられた方をはじめ、

・・この患者さんには学生さんに病名など個人情報を告げてもよいことを了承いただきました・・

おそらく鍼灸院には縁がないような病名の方々の来院がありましたので、

 

難病といわれている方々が鍼灸治療を求めている、

この現実を、

知ってくれたらなぁーと、思ったのですが、無理だったようです。

 

脈を診ることができなくても、

四診法も行いましたよ、

 

望診・聞診・腹診までいたしましたよ、

その結果はいかがでしたか?

 

診ないのではなく、診れなかったのかしら、、、

 

経絡鍼灸師を目指している方々へ

いつもイナトミは発信しています。

 

鍼を打つということは気を動かす、この一言です。

 

本日も厳しい発信で始まってしまいました、

 

 

 

 

 

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