院長のひとりごと

6日未明に遭遇した北海道地震、皆様は落ち着かれましたでしょうか。

2018年09月14日

何が恐ろしかったか、イナトミにとって停電が最も堪えました。

 

6日午前3時頃でした、

外まだ暗いなか、地面が突然揺れ、同時に突き上げられ、

ドサドサと床に鈍い落ちがし、

地震だと、とっさに

枕元の手明かりをつけました。

本が床に

散らばる光景が広がっています。

 

安全な場所に身を置き、揺れが落ち着くのを

待ちながら、

眠れるならもう一度と、床に横になりました、

ところが仰向けに寝ていると、背中の下、地面の滑る様子が

ずーずると、

絶え間なく伝わります。

その気持ち悪さは、吐き気とめまいを伴います。

 

するとまもなく電気が消えて独りぽっち、暗闇に取り残されてしまいました。

窓から白々と夜明けの明かりで気持ちが落ち着き、

携帯ラジオを探しだし、臨時ニュース電波を拾えたときの心の安堵感は最高でした。

誰かとつながった、それはうれしかったですね。

朝の明るさが訪れると、

停電のことはすぐに忘れ去りました。

これが第1回目の停電でした。

 

7日、第2日目、この夜も電気は復旧しません、

ところが、左隣の家は夜7時頃にパァッーと電気がつきました。

同時にお向かいの、国道側の街灯も明るく輝きました。

それをみたとたん、心がうきうき浮き立ちました。

あっ、うれしいなっ、もうすぐ我が家も電気つくなぁ、ってです。

 

でも、一晩中真っ暗でした。

 

8日、第3日目、夕暮れが始まり、

我が家はくらーい、

大事な携帯スマホの電池が切れようとしています。

「大丈夫ですかーぁ」って言う、

お見舞いメールもつながらなくなります、

なんともいえず、心がしょんぼりしてきます。

その反面、電気の復旧が近いことも感じているのです。

でも、確信が持てません、確信が持てないと、さみしくなります。

いよいよ充電20㌫の表示に、

あきらめて、あかあか電気のお隣に、充電頼みに行くねーって、

勢いよく、

立ち上がったそのときに、

 

お電気様のおなりーい、です。

 

電気の復旧と同時に、地震の恐ろしさは霧散しました。

 

イナトミの家は3日目に電気が復旧したと言う思いなのですが、

実際は2日目と半日です。

長い長い停電に伴う得体の知れないさみしさを体験しました。

 

震源地に近い方は、まだそれが続いています。

 

今まだ続く苦難に一日も早い復興を祈らずにはいられません。

 

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