院長のひとりごと

本日のパニック症候群さん

2015年02月06日

本日の気になる患者さんです。

40歳男性、身長 180センチ、70キロ、

しっかりした体系です。

 

専門病院には6年前から受診、

病名は「パニック症候群」

 

夕方、

彼から、「帰宅途中の運転中に、

発作が起こった、どうしたらよいのだろうか」

携帯の声は力なく、戸惑いが見えるようです。

 

症状は、問診と同じ、動悸・汗・震え・そして視野狭窄です。

 

そして翌日来院されました。


もう少しおってみたいと思います。

 

鍼灸師 「発作が治まるまでどのくらいの時間がかかりました?」

患者さん 「ずいぶん長い時間でした」

 

まだ落ち着いたとは言えない状態が、望診で見てとれます。

「陰虚火邪」経絡脈診から見える今の病証です。

四診法という東洋医学における診断法で、

次つぎに前日の彼の生活状況を聞き出します。

 

必ず原因は彼の側にあります。

胃経の変動ととらえ一本の鍼で、こころにゆとりを与え、

2本の銀鍼で

停滞している火邪を引き下げ、終了いたしました。

おそらく病名とは別に原因がありそうです。

合計3本の鍼で終了いたしました。

 

終了後トイレから出てきた彼が、

「おしっこの量が多く気持ちよかった」

嬉しそうに報告してくれました。

 

今考えていることの一つに昔の事故が原因ではないのかしらということです。

また検証を重ねていき、

経絡脈診の鮮やかさを見たいと思います。

自分の体は自分で管理すること、

誰にも病気を変わってもらうことはできないこと、

そのようにしかアドバイスはできません。

この生活習慣の自己管理、

そして病状の改善は自分が行うものということを、理解して下さることが、

鍼灸治療には不可欠です。

 

いつも申し上げております、

「経絡脉診は魔法ではございません」

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