院長のひとりごと

不安感を訴える方も、経絡情報バランスを整えることで、道が開かれるようです。

2019年02月24日

不安感を訴えて、ご来院の方が増えているような気がいたします。

まだ、推測だけですが、

最近は、一日に2,3人の来院も珍しくなく、

重く受け止めております。

 

ホットフラッシュ、多動性障害、自閉症スペクトラム、

始まりは、18歳女性のホットフラッシュでした、

そして気がつくと、様々な不安感を抱えた方々と向かい合っているのです。

 

まず小さな男の子のお話をさせてください。

 

来院時、お兄ちゃんのAちゃん5歳、弟Bちゃん3歳でした。

上着を脱ぎ捨てるやいなや、

広くもない治療室を、慌ただしく、

中央の柱の周りをグルグル、時には訳のわからない声を上げながら、

ただ走り回っていました。

 

大人の話は一切聞きません、

ほかの子供がいても、興味を示しません、

自分の欲しいもの、やりたいことを、手に入れるまで、

訴え続けます。

治療1年くらい過ぎた頃から、お兄ちゃんのグルグル動きが

目立って減りました。

同時に待合コーナーの絵本が大好きになりました。

 

待合コーナーには、絵本の専門家、日だまりさんが

季節に合わせたものを、ずらりと入れ替えてくださいます。

 

時々お兄ちゃんのAちゃんは、絵本の解説をしくれます。

描かれている短い文字だけではなく、絵までも

柔軟に読み解くのです、

 

たとえば、

表紙に、

「青い空に、白いひつじ雲が、

ぽっかり浮いている」

そんな絵に、

「お空の向こうの海まで、雲さんは、旅を続けるのです」、

空想を言葉にして、

楽しんでいるようです。

 

そして今、下の子 Bちゃんは、この4月小学1年生になります。

お兄ちゃんより、一段と多動が激しい子です。

相変わらず動きは機敏ですが、

お母さんべったりが、すっかり影を潜めました。

もちろん、治療室を走り回ることは、ほとんどなくなっています。

 

長いこと、

お行儀のよい子が、よしとされる空気の中で、

お母様に向けられる、周囲の冷ややかな視線に

結構傷き、

肩身が狭かったようです。

 

さて、

専門医でもない鍼灸師が、

いったいどのように治療するのでしょうか、

 

ただただ、陰陽五行のバランスを調整するだけです。

肝・心・脾・肺・腎、これらの経絡の情報に、

バランスを崩している経路を、過剰なエネルギー、いや、エネルギーの不足かもしれないと、

子供さんの脈を診たりそのほかの五行分別で、

判断してゆきます。

 

繰り返し繰り返し、経絡調整をすることにより、体質が変わることを、目的としています。

 

体質調整は10歳までが限度と、鍼灸では一般に学びますが、

それもありだと思います、

でも、

先にお話しいたしました18歳女性、ホットフラッシュなども、

結果がよいことを考えますと、

もしかすると、

病名がつけられていても、

経絡情報バランスを的確に捉えて、

鍼灸治療すると、改善の道は開かれるのかもしれません。

 

もちろん専門医の領域の見分けも重い意味を持ちます。

そのためにも、

もう少し学びを薦めていきたいと考えているところです。

 

 

 

 

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