院長のひとりごと

証について 2

2015年10月21日

この「証」を見つけるのは、四診法です。

望診・病んでいる人を良く眺めます、

聞診・声に耳を傾けます、

問診・どこが辛いのか、問題はどこに原因があるのか、

切診・お腹を良く診ます、それから脈を診させていただきます、

 

以上の流れを来院の度に行います。

美顔鍼コーナーへ続きます。

誤治治療

2015年10月20日

関西支部もどうやら10月18日が支部勉強会だった模様、

支部会員から、「自分が模擬患者になり、

あーだ、こーだと、仲間のカンファレンスに証を決め、

一本の鍼を打たれた、それが間違いだと気がついたのはややしばらく経過してからだった、

一本の鍼の重みを感じた勉強会だった」

 

一本の鍼の重要性を端的に述べている。

鍼師は、鍼が打てて始めて鍼師たるもの。

 

勉強会での失敗など取るに足りない物と考える。

 

次に、その失敗が生きてくるはずだもの。

皮膚のトラブル

2015年10月15日

ニキビ・腎麻疹・湿疹

皮膚のトラブルいっさいがっさい、合谷への多壮灸。

心地良い程度の温感が良い。

根気よく据え続けると必ず良くなる。

アトピーにも十分対応できる。

皮膚トラブル3

2015年10月15日

さて、ここから専門的になりますが、

衛気は消化の過程で大腸腑で蒸しだされ,

体表に散布される。

と教科書には書き記されていることでしょう。

では、衛気っていったい何だろうと思ったことは有りませんか?

なんだかこの文章は、一般向けではありませんね、

鍼灸専門化へのアプローチになってしまいますが、お許しください。

 

先ず、口から取った飲食物が

胃で消化され、栄養分が取りだされ、

栄養分を今や遅しと待ちかまえている各々の臓腑に

吸収されていく、という図式なら、見えるものがありますか?

本部会後の反省会2

2015年10月08日

本部会後の反省会2です。

 

ということで出来るだけ早く4人が席に着いて、

お料理がさーっと出てくるレストランを選び、

いよいよ「反省会という報告、打ち合わせ」が始まります。

いつも最終的な「支部会員をどのように増やしていくか」と

言うことになってゆきます。

今回「聴講生の授業は学理だけにして実技は無し」という希望が上がりました。

「おーォ」心で唸りました。

そうなのです、この東洋はり医学会の扱う銀の鍼さばきを、

修得するためだけに、

本部東京まで出かけているということなのです。

確かに、自分の治療院に来る見学者には、決して患者さんには触れさせません。

ただ1日見学をしているだけです。

支部会員になって初めて見学者という立場から、一歩進んで検脈が許されるのです。

東京本部に参加している会員はその厳しさに目覚め始めているわけです。

イナトミは甘過ぎる、そう言われているようでした。

再考に値する意見でした。

ちょっと厳しくを考えます。

本部会後の反省会にて

2015年10月08日

10月4日の本部勉強会終了後の一場面です。

月1度の東京本部勉強会には自分を含めて4名が参加しております。

「東洋はり医学会」という団体です。

毎月全国各地からおよそ100名ほどの鍼灸師が集まります。

因みに私がこの東京行きを決意した十数年前、

「イナトミさん勇気あるね」と言われこんなことのどこが勇気なんだと、

不思議な気持ちがいたしました。

という流れから、現在は指導理事という役職に就かせていただいておりますが、

当日他の3人は4時30分で授業は終わりです。

私の6時終了というのを合図に会場を飛び出し、羽田に向かって走り続けます。

それはまるでドタバタと慌ただしく喜劇さながらです。

此処のところ羽田の混雑はひどく、夕食時と重なる時間ということもあり、

反省会会場、いわゆる食事を取りながらということがこれまた一苦労なのです。

この後のお話の続きは、美容鍼灸コーナーにて致しましょう。

支部員のレポート発表

2015年09月08日

東洋はり医学会・札幌支部、支部会員が

本部へ(東京都)留学生を含めて4名、通っている。

 

今年、普通部1年という学年に在籍する仲間が、

同級生の前で、「治験発表」を行った。

 

生憎この日は同じ時間に他の教室で、尊敬する講師の講義と重なり、

自分のことを優先した。

 

レポートの内容は既に支部勉強会で取り上げていたので、

レベルの高いものに仕上がっていることは確信していた。

 

それにしても、終了後大きな賞賛を、

元支部長という立場のイナトミまで伝えてくださる方たちに、

改めて喜びが込み上げてきた。

 

この後11月はイナトミのシンポジーウム参加があったり、

12月、普通部2年・そして研究科で留学生参加の2名の発表が

待ち構えている。

 

本部会終了後の反省会でも12月の自分達が担当の時も、

負けないほどのレポートに仕上げたいとの熱意が

ひしひしと伝わってくる。

 

札幌という経絡治療家にとって厳しい環境の中で、

全国から集まる経絡鍼灸家の前での発表は、初めてのものには、

緊張この上ないと思うのだけれども、

跳ね返すほどの、のびのび感が漂っている。

 

これからもこのような環境を崩さず見守りたい。

嬉しい体験をまたさせていただいた報告です。

蜂の一刺し暴言

2015年08月28日

聴講で勉強会に数回出席していた、

学生が、

「ようするに、経絡治療って、特効穴治療とおんなじですね、

肺虚証なら、こことここの穴を使うって決まっているんですよね」

 

このような評価で、

一刀両断のもとに切り捨てたことを

暫く立ってから、聞かされた。

 

学生の分際を弁えない姿勢に、

あいた口がふさがらない憤りを感じたのだけれど、

そうか、イマジネーションに欠けているんだ、

そう思うと納得できた。

 

基本型がどれほどの広がりを持ち、どれほどの経絡を

縦横無尽に使いこなせるようになるのかが、

観えないのだろう。

 

本物の鍼灸力を求めていない姿勢の裏返しなのかとも思う。

 

質問会でも同様な意見が上がることがあり、

その時に「鍼灸力を求める姿勢があるや、無しやによる」

そう回答するのだけれど、

それでは、若い人には皆目通じません、周囲からおしかりを受ける。

 

自分を振り返ると、まさしく

同様に物事を評価していた気がする。

 

現在は、経絡脈診一筋を、

目的にしているが、随分あっちへ寄り道、

こちらに気が魅かれたりと、

ウロウロした覚えが十分ある。

 

この学生さんたちと、大したちがいはない。

どの様な鍼を刺していても、効くものは効く、漠然とした自信があったような気がする。

 

学生さんの言葉は「蜂の一刺し」、

また次の高みを目指し、極めて行かなければと悟った。

研修生が聴講を希望されました。

2015年08月18日

鍼灸専門学校生徒さんです。

8月6日一日だけ、当治療院を研修生として見学された方から、

東洋はり医学会 札幌中央支部 勉強会へ参加希望の

連絡が入りました。

 

一般鍼灸師もしくは学生の方々が、何かのきっかけで、

聴講をされることは多いのですが、

この生徒さんには、イナトミが直接、

参加されませんかと声をかけさせていただきました。

 

スタッフもそろって、参加して欲しいと思ったそうです。

 

何が他の方と違うのでしょうか、

熱意でしょうか、人柄でしょうか、

どちらもイナトミには分かりません。

 

楽しみな仲間が増えることはこちらも大いに期待したいところですが、

まずは一回目にトライして頂くだけにしましょう。

鍼灸学校生徒研修会終了2

2015年08月12日

ということで、続けます。

学生の多くは、

鍼灸だけでは「食べられない」そう思っています。

 

研修生としてイナトミ鍼灸院の実際を見学して、

「営業が成り立っている鍼灸院」を目の当たりにした様子がうかがえます。

(言い過ぎではないようです、学生のほぼ全員の感想です)

先ずその感想が多く上がります。

 

院長以下、スタッフ2名・その他に、

鍼灸師研修者1名~2名ほどが働いているのですから、

患者さんより鍼灸師の方が多い日もあります。

 

全員が同じ手技で鍼をあつかいます。

同じ鍼の手技ということは、そのための訓練を平常より

学んでいるということです。

同じ鍼さばきが出来なければ、患者さんに触れられないということです。

 

1時間3台のベッドは埋まります。

ベッド3台でも間に合わない時には、スタッフ控室に

簡易ベッドを作り対応致します。

 

それが朝10時~夕方5時まで続きます。

電機器具の類は一切使わず、一人一人全て鍼灸の手作業というのにも、

驚かれるようです。

 

勿論代金を頂くときも、その金額に驚かれるようです。

保健を利用される方より自費の患者さんが多いものですから、

その辺りも驚かれることになります。

 

卒業後すぐに就職された

あなたの扱う鍼について考えたことがありますか。

 

就職先の院長があなたの鍼に全責任を持ち、育てて行くのですね。

 

自称カリスマ鍼灸師という方の治療法が伝承されるのには、

大変な労力が必要ではありませんか?

 

卒業時期に、

「就職させてください」との申し出が、

毎年数人ございます。

 

全く受け付けておりません。

東洋はり医学会・札幌中央支部・支部員として、

勉強されている方のみを採用しております。

 

患者さんから代金を頂くということは

「大きな信用・安心」があるからに他ならないのだと思っております。

 

ですから見学も学生研修生として

専門学校から要請があった時にだけで、

それ以外は、

東洋はり医の会員でなければ許しておりません。

そのうえで、

 

経絡脈診治療の真髄をその時にだけ目にすることができるということです。

 

どうぞ、患者さんから

信用と安全な鍼灸院という評価が頂けることを目標に置いてください。

 

カリスマ鍼灸院より確実に腕が出来ると思うのですが、

こんなことを発信してみたくなりました。

ページ最上部へ