院長のひとりごと

五臓五行論

2015年03月17日

美顔コーナーですのに、またまた別のことです。

本日も6月、本部講習で行う講義のレポートを作っています。

やっと難経18難19難に答えを見つけました。

脈診についてなぜ男性は左で女性は右を主とするのだろうか。

寸・関・尺の左右の配当に、男は木寅に生まれ女は金申に生まれる。

どんどん深みにはまります。

占いの世界もこうして深みにはまってゆくのですね。

先日から六気合を中心に脈診を観ているといると、

占星術まで知りたくなってしまいます。

私的には、

2015年03月17日

この頃「私的には」という言葉を耳にすることが多くなっています。

なぜ「私的」というのでしょうか。

 

「私は私で、あなたはあなた」突き放されている気がします。

あなたからの否定も、勿論肯定さえも受け付けませんよ。

お互いに分かり会おうとする意思がないように思え寂しくなります。

 

言葉の響きが軟らかなせいでしょうか、ついうなずいてしまうのですが、

あーぁ、自分が他者と違うことで傷つきたくないのだと知るのです。

分かり会えないことは、分かり会えないまま、それでいいという

他者を敬う気持ちを育てることのないフィールドがいつまでも横たわる様な気がします。

 

3月15日の勉強会で気になった風景です。

来月の参加を待ってみたいと思います。

少し先を見ます

2015年03月16日

美顔術鍼灸もやっと終焉が見え始めています。

随分怒り狂ったりもしたのですが、鍼灸を求める方にとっては、

そしてそれを生業とする鍼灸師さんにとっては、

当然の成り行きなのでしょう。

次に来るものは何なのでしょう。

耳つぼダイエットの時から今日まで、やはり痩せたいという

希望の方が今も頻繁に訪れます。

五臓を陰陽五行論で整え、体重計に乗っていただき、

結果に納得を以て頂いてから、次までの自己管理をお願い致します。

きちんと自己管理ができます方は、耳つぼダイエットなど必要がありません。

少し先にもやはり「経絡脈診・鍼灸」の強さは、

根強く広がってゆくことでしょう。

遠き先にあるもの

2015年03月16日

鍼灸の遠き先を見たいと思います。

私の命の尽きるよりもっと先のことです。

 

「鍼灸師として生きることが好きです」叔母である私の言葉に、

銀行員の甥が、

「おばちゃんの年齢(とし)でそれを言えるのは幸せだね」

と驚きます。

 

甥の仕事場は古都にあります。

大口の顧客回りが主だそうです。

二代、三代続く社長業のお偉い方は自分の手を汚すこともなく、

「早くこの仕事辞めたいなぁ」

「従業員がいなければさっさと辞めるんだけれどなぁ」と

信じられない世界があるらしいのです。

 

まあ、人のことはどうでもいいんですが、

奈良時代から続く伝統的な、

全く多くの人には認めてもらえない職業だとしても、

どんどん魅せられている今があります。

出来ればこの魅力を、

鍼灸師として生きていこうとしている方にこそ伝承出来ないものだろうかと、

つくづく思うのです。

 

近い未来6割の職業が消滅するという情報もあります。

おそらく西洋医学的な鍼灸は消滅するに違いありません。

しかし私たちの「東洋医学その中でも日本古来の鍼灸術」は

残ってゆくような気がするのです。

今と同じ鍼灸人口は7%を維持するのではないかしらと思うのです。

甘いでしょうか。

新支部長挨拶

2015年03月10日

新支部長・松久一紀さんの、「支部長挨拶」が

東洋はり医学会・札幌中央支部ホームページに掲載されました。

札幌中央支部の若手がこれから思いっきり活躍されることを

願ってやみません。

ところで次いで、東京本部のホームぺジもリニューアールされています。

素敵な出来上がりだと思います。

どうぞ患者さんや、学生さんにPRして下さい。

6割の改善

2015年02月27日

おはようございます。

治療院の目標は6割の治療効果です。

後の4割は本人の自己管理とさせて頂いております。

本日も宜しくお願い致します。

2月6日のパニックさん2

2015年02月24日

さて、パニック症候群の彼は、

自分で対応がうまく出来るようになりました。

 

2月23日の治療の際に

「パニックの発作時に、胃のあたりに

ホッカイロを入れると、嘘のように落ち着く」

 

6年間も「安定剤」を服用し続け、

担当医師が変わってから薬が弱いものに変えていただけたことで、

見違えるほどの良い変化です。

 

彼は大工さんという職業柄、ほとんどの時間を、

不自然な中腰の作業が続きます。

特に背中・腰部~肩甲骨までの筋肉の緊張は、

「苦しい」と筋肉も訴えています。

 

ゆっくりゆっくり細い銀鍼で優しく緩めていきますと、

あるところで緊張がふっと緩むのです。

その後帰宅しから「眠りに眠った」そうです。

 

幸せの報告が出来てうれしいです。

初来院の看護婦さん

2015年02月23日

2月20日、来院された現役看護師さんの

小顔結果です。

 

看護師婦長という役務の勢でしょうか、疲労感が抜けないと

訴えられます。

色々と試されているとのことですが、

根本が改善されず、「経絡鍼灸」に期待を寄せて

「恐る恐る」来院されました。

 

全身を、陰陽五行論の治療で五臓を整えてから、

腰・背中までの緊張を緩めました。

ウエストあたりの一本の鍼の途中で、

汗がふっと出たところで、

終了いたしました。

 

その後、鏡に自分の顔を映して頂きました。

問診では、顔の浮腫みは訴えられていないのですが、

気になるほどの浮腫みだったのです。

 

五臓の疲労が緩和する結果の「小顔」です。

ご本人の喜びは大きく、

勿論次の予約につながりました。

 

付け加えます、顔には一本の鍼も使っておりません。

もし「シミ」を訴えられるのでしたら、優しい鍼を使うでしょうが、

顔面には鍼を打ちません。

このことは「経絡」を学んでいるのなら理解できると思います。

勉強会

2015年02月15日

本日は勉強会です。

本日のパニック症候群さん

2015年02月06日

本日の気になる患者さんです。

40歳男性、身長 180センチ、70キロ、

しっかりした体系です。

 

専門病院には6年前から受診、

病名は「パニック症候群」

 

夕方、

彼から、「帰宅途中の運転中に、

発作が起こった、どうしたらよいのだろうか」

携帯の声は力なく、戸惑いが見えるようです。

 

症状は、問診と同じ、動悸・汗・震え・そして視野狭窄です。

 

そして翌日来院されました。


もう少しおってみたいと思います。

 

鍼灸師 「発作が治まるまでどのくらいの時間がかかりました?」

患者さん 「ずいぶん長い時間でした」

 

まだ落ち着いたとは言えない状態が、望診で見てとれます。

「陰虚火邪」経絡脈診から見える今の病証です。

四診法という東洋医学における診断法で、

次つぎに前日の彼の生活状況を聞き出します。

 

必ず原因は彼の側にあります。

胃経の変動ととらえ一本の鍼で、こころにゆとりを与え、

2本の銀鍼で

停滞している火邪を引き下げ、終了いたしました。

おそらく病名とは別に原因がありそうです。

合計3本の鍼で終了いたしました。

 

終了後トイレから出てきた彼が、

「おしっこの量が多く気持ちよかった」

嬉しそうに報告してくれました。

 

今考えていることの一つに昔の事故が原因ではないのかしらということです。

また検証を重ねていき、

経絡脈診の鮮やかさを見たいと思います。

自分の体は自分で管理すること、

誰にも病気を変わってもらうことはできないこと、

そのようにしかアドバイスはできません。

この生活習慣の自己管理、

そして病状の改善は自分が行うものということを、理解して下さることが、

鍼灸治療には不可欠です。

 

いつも申し上げております、

「経絡脉診は魔法ではございません」

ページ最上部へ