2017年09月08日
この、満月に近いある日、ぎっくり腰をやっちゃった方が、(60代・女性)
1軒目の鍼灸院で、良い結果が出ないのは、
骨髄に転移した悪性のものが原因と告げられたのだそう、
元々彼女は、乳がんの既往があり、
こまめに検査は受けているが、それでも、かなり狼狽し、
かかりつけ医師に、すぐに予約を入れ、
予約を待つ間、
2軒目のイナトミ鍼灸院へやってきた。
脈を診て確かめると、典型的なぎっくり腰の脈をしている。
この脈を基にして、治療を終え、
よく寝て、食べ過ぎを注意して、保温も気をつけ、
自己回復力を高めるだけでも、良くなりますよ、と、お伝えし、
自分でも効果が分かるようなら、ゆっくり通いましょうと、
それで、その日は終わりにした。
翌日、日常生活も支障なく、痛みも和らいだので、
骨髄検査はどうしたものかと相談に見えた、が、
予約も入れたことだし、健康診断のつもりで受けられてはいかがと、お勧めし、
先ほど検査結果を伝えにわざわざ立ち寄られた。
勿論「白」、
はてさて、どう考えていいのやら、
鍼灸師が病状に「骨髄に転移が原因」などと、
言ってはならないはずだと学んでいる、
鍼灸師としての役割について、もう一度慎重に考える事の必要を、
教えられた気がする。
良い体験をさせていただいた。