院長のひとりごと

インフルエンザじゃないかと思われる患者さんを治療させていただきました。

2019年02月09日

昨日、

「どこがどう悪いのか良くわからない、でも気力がなく、眠れなく、食べたくなく、・・・」

そう訴える方の、お話です。

このときの脈診は、専門用語ですみません、

肺経にトラブルがあると物語っております。

 

こんな時には、一応風邪を疑ってみます。

もちろん、風邪の菌に冒された病状と、身体が弱っての風邪の症状は

似たような病状を表していても、

全く治療法が違います。

というのも使う経絡、穴が違うのです。

 

一応バランスを整えて、

患者さんご本人にも、帰宅後の養生などアドバイスさせて終了いたします。

ところが、

この方はどうも違いました。

 

患者さん、40代 女性 中肉中背・普段は、精神的な疲労を訴え、通院なさっているのですが、

 

「どうにもこうにも調子が悪い」と訴え、おそらく、「気・血」ともに不足という病状と思われました。

ただ脈診では肺・肝経、ともに異変を起こしています。

 

一応風邪の菌による病状と考えて、穴を選び治療をさせていただいたのですが、

いっこうにバランスが整いません、

そろそろよい方向に変化があるはずと思いながら、最後の仕上げに、自律神経を整えてと脈を診ますと、

少しもよくなっておりません、

 

慌てました、

 

すぐにもう一度脈を診て、もしかするとインフルエンザかもしれないと頭を切り換えました、

 

緊急の治療法が東洋医学鍼灸にはございます。

このときは動悸が激しくなり、これから高い熱が出ることを身体が訴えております。

 

古典に則った鍼灸が効き目を現し、

動悸が収まると同時に、熱も穏やかになりました。

 

帰り際インフルエンザの疑いがあることをお伝えし、病院での診察と、

 

このまま落ち着つくようなら一応風邪の養生をしていただくように申し上げて終了いたしました。

 

たぶん彼女は病院へは行かないのだろうなぁと思いながら見送りました。

 

1週間後の予約をされて行かれましたので、その後の展開を伺うことができます、

よい結果報告ができますことを願っております。

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