院長のひとりごと

ごくありふれた、治療院日記、

2020年01月28日

おはようございます。

ごくありふれた治療院風景の、一コマです。

数日前、

初来院のお二人です。

お一人は、近隣から、女性・50代でした。

もうお一方は、すこし遠方で、30代・男性です。

年齢、性別、住んでいる土地も、別々です。

女性は札幌近隣のベッドタウン、

男性は、米産地として有名な地方です。

問診表によりますと。

お二人とも、

「首が回らない、横、後ろがが向けない、」です。

その症状は、

いつから始まりましたか?に始まり、

その他の辛い病状など、細々の訴え、

既往歴、

家族との関わり、

ご自分の生活習慣なども、書き込んでいただきます。

さて、

お二人の、首が曲がらない、横や後ろ向きが出来ないと言う病状は、

大変似ていますが、

性別、年齢、生活環境、と、大いに違っています。

原因も違うことから、異なる鍼灸治療を行い、

結果、

病状はかなり改善いたしましたが、

50代女性は、これからも通院をされた方が良いと判断し、

30代男性は、暴飲暴食を控え、睡眠の必要をお話しさせていただき、

治療を終えました。

待合コーナーのお二人が、

首を動かしながら、

「かなり楽になった」と確認している光景は、

鍼灸師冥利に尽きます。

ご自分に合った治療法の大切さを知り、

個性が別々な様に、ご自分に合った治療法も必ずあることを、

知っていただきたいと発信いたしました。

本日も皆様にとって、素敵な1日でありますように。

 

 

 

 

久々の日曜朝、気持ちが緩みます。と言いながら、阪神・淡路大震災のドキュメントを、昨日テレビで観ました。

2020年01月26日

「心の傷を癒やすと言うこと、」原案 安克昌(あんかつまさ) 精神科医師、

NHKテレビ放映、阪神・淡路大震災の心のケアについての記録物語です。

この手のドキュメントは平成30年9月6日に、自分自身に起きた、

北海道胆振東部地震の恐怖もあって、

避けがちにしているところがあります。

 

昨年暮れのポカミス骨折から、ほぼ1ヶ月経過したにも関わらず、

転倒で受けた恐怖心が未だ抜けきれず、

思いの外、心が弱々しいのに、戸惑っています。

 

入院先の病院で、私の個室を挟んで、両隣の方々が、

大腿部骨折で、同日、手術をされました。

術後、

桁外れの痛みようで、うめき声が聞こえる度、

布団に潜り込んでおりました。

 

幸い自分は、灸治療を、

入院するそのときまで、

毎日、毎日、数時間単位で、自己治療を致しました。

おかげさまで、痛み止めも、座薬など、服薬せずにすみました。

 

このことは、40年近く鍼灸を生業としておりますので、

これに寄せる信頼の深さは、人一倍だと思います。

退院後は勉強仲間にも、鍼治療をお願いしたりと、

鍼灸三昧でした。

 

札幌市白石区にあります、

設備の整った、全室個室という豊かな環境の、整形外科病院を利用させていただきました。

但し個室料はかかりませんでした。

自分が入院、ましてや手術など、予想もしていなかったことです。

病院勤務経験がない自分には

たった4日の入院でも、学習現場そのものでした。

この少ない日数は、、優秀なものが先に目に入り、

良い体験になりました。

 

ただ骨折時の恐怖心と、不安は、完全に払拭されず、どこか大災害と重なるようです。

 

この様な心境で観た、昨日のNHKテレビのドキュメントは、

とても穏やかに観ることなど出来ない、

拒否の心もありました。

が、物語が進むと同時に、

被害者の持つ、恐怖心と不安感に、

共鳴し、

ドクターの「大人も子供も不安なんだよ」の言葉に、

慰められておりました。

 

追々細やかにお話しさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

本日の一番小さな患者さん、4歳です。ちょっと難しい病名のご相談でした。

2020年01月23日

Aちゃん、4歳、男の子

初めての来院です。

元気すぎて、ベッドでは片時もじっとしておりません。

ほっぺがつやつやとして、見るから元気そうです。

 

昨年の夏頃、

遠い九州に住む、親戚の方が、

地元の経絡鍼灸さんから、奨められたとのことで、

すぐにも来院のご様子を

その割には、

半年後と言う時間の流れがありました。

きっと迷いがあったのでしょうね、

 

ところで、重い病名を伺っていたのですが、

にわかには信じられないほどの元気なお子さんです。

 

皆さんは、ご存じでしょうか、

クレアチンキナーゼ・CPKと言う酵素を、

イナトミは、本日初めて知りました。

 

血液検査に、異常数値が認められるそうです。

もし興味がお有りでしたなら、

是非お調べください。

骨格筋や心筋、平滑筋等の筋肉や、脳に多量に存在する酵素で、

筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たしている・・・・

以後略、

 

活発に動き回るAちゃんの脈を

さーっと診させていただきますと、

「後天の気」と呼ばれる、いわゆる胃の脉状に変動があります。

 

経絡鍼灸に出来ることは、「後天の気」をどれほど充実させられるのか、

このために、

「補瀉の鍼」を使います。

 

また、お母様に、Aちゃんのお腹を触り、

左右の筋肉の違いを、

確認していただきました。

 

異常がある側に、スキンタッチ法と言う

ごく簡単な方法を、

家庭で、出来ることとして、覚えていただきました。

左右のお腹が均等な柔らかさに、

なることを目的にしました。

 

その後、生活習慣の大切さを、

一緒に考え、

平凡なことですが、食事・睡眠・排便・排尿、そして身体を温めること、です。

こんな当たり前のことですが、

思い当たることがいくつかお有りの様子、

前向きに取り組んでみたいと、

お話をされ、

地方に帰って行かれました。

 

また、多くの学びをさせていただけそうです。

イナトミの大晦日、転倒・骨折・手術、顛末記

2020年01月15日

お正月、左手関節骨折で入院、手術、そして無事昨日退院いたしました。

この冬の札幌の雪の少なさは、一体どうなっているのでしょうか?

そんな、いつもと違う道路状況に、

油断としか言い様がありません。

 

大晦日の夜、家族そろって、古札納のため、神社参りに行き参拝も済ませ、

帰り道です。

雪のない歩道に、心がうきうきしていたようです。

ところがどっこい、

落とし穴です。

魔の横断歩道と呼ばれる、白線があるのです。

思いっきり、滑りました。

とっさに、うっうっつ!

いつもの転倒と違うっ!

危険信号が点滅です、

一緒にいた息子夫婦も、ただ事ではないと判断、

救急病院へ直行、女医さんでした。

「立派に骨折です」なぜかにこにこ、げんきです。

救急病院の待合室には、私のような方がずらり、並んでいます。

海外から旅行中という方もいたり、不幸なアクシデントに、

戸惑っている方も数人おりました。

そして、正月明け、10日手術、成人式連休明け、14日退院いたしました。

おかげさまで、

精密検査結果、

骨密度問題なし、同年齢から見ると100㌫以上の数値、

内臓、異常なし、生活習慣ベストと太鼓判を頂き、

術後4日目に退院。

さあ、本日からまた、仕事復帰です。

反省と考察

昨年暮れまで、疲労度がマックス、本人はこれくらいの仕事量当たり前、

休養を軽んじていましたねぇーぇ、

勿論一番の反省点は、老化ですね、、そして疲労は、注意力を低下させますね、

さて整形外科的には、リハビリも大切なのでしょうが、

私の場合は鍼灸です。

骨折時から退院まで、驚く程の、鍼灸治療効果に、

周囲を巻き込んで、

はしたなく見せびらかしております。

ますます鍼灸意欲を燃やしています。

この記録、効果の程は、おいおい、レポートさせていただきたいと考えております。

最後に、ご心配、ご迷惑をおかけいたしました、

大切な皆様へ、

仕事復帰のお知らせをさせていただき、

改めまして,

Happy new year.  

 

2020年、年頭所感

2020年01月03日

新年おめでとうございます。

昨年は皆様のおかげで、無事送ることが出来ました。

今年も、昨年同様、皆様のお役に立たせていただきたいと、願ってやみません。

それでは、と言うか、参考までと言おうか、

今年のイナトミの運気はどのようでしょうか。?

一応陰陽論鍼灸の看板で仕事をしておりますので、

この辺りを押さえてみたいと思うのです。

「敬神暦」(高嶋易のようなもの)を読み解きますと、

「変動運」とあります。

今までの当たり前が、当たり前でなくなると言うのでしょうか。

これから大きな山に立ち向かうらしいのですが、

その準備期間が今年に当たるようです。

でも、

仕事運、健康運など、なお一層の飛躍の変動なら嬉しいなぁ、

その上順風満帆が好ましいなぁ、

と、図々しく思うのです。

「大器晩成」で、ますます大きな目標を見せられるのかもしれません。

こんな風にどんどん燃えてきます。

さてこんな時に届いた年賀状に変動がありました。

枚数がいつもの半分以下です。

これから予想されることは、ごく平凡な「大器晩成」に他ならないようです。

まっ、山は山でもゴミの山ではありませんように、

整理整頓、シンプルを心がけることに致します。

まずは、一つ目の年頭所感で下。

2019年ありがとうございました。

2019年12月31日

12月31日、2019年最終日です。

イナトミ鍼灸院をご利用くださいました皆様、

利用していないが、興味引かれるなど、

気にしてくださっている皆様、

そして、まだ、ご縁を持てなかった皆様にも、

心より感謝申し上げます。

平成4年より、経絡鍼灸という道に分け入れ、

一筋でこの鍼灸術を極めたいと歩んで参りました。

この一年を振り返り、ますます好きになり、

まだまだ、向上めざし、

師を求めて東京本部に通い続けています。

来年も、今年度よりますます、輝きを放つ鍼灸術を、皆様に提供出来るよう、

学んで行きたいと思う次第です。

改めまして、2019年を応援くださいましたこと、

感謝申し上げます。御礼。

2019年、古典鍼灸に多くの感銘を受けた一年でした。

2019年12月26日

1、病名のついた方が多くなりました。

パーキンソン・リュウマチ・眼疾患・心臓病・癌疾患、術後の体調管理、このほかに、肩こり・腰痛は日常的です。

2、患者さん自身が、鍼灸後、病状安定に気が付くようで、不安感が少し薄れるようです。

そんな鍼灸治療院にとって、

時には、

その病状は鍼灸より、

病院へ行かれた方がよいのではと思うのですが、

むげにお断りできないことも増えており、

何よりも、

こちらを信頼されている方からの、ご紹介には、

治療効果に大きな力が認められます。

つい最近も、感動がありました。

長いこと消化器系の体調不良で、いろいろな病状を訴え、その中でも「おしっこの不調、声が出ない、」が、

主でしたが、

数日前から声の出が、正常に戻り、気が付くと鼻歌を歌っているのだと、

嬉しそうに、

きれいな声で伝えてくださいました。

勿論鍼灸師の私も、「おやっ♥話し言葉が聞き取りやすい、」そう気が付きました。

これをお読みになって、

「なんだ声くらい」と思う方がいらっしゃいましたなら、

辛い病気に陥ったことのない方です。

耳・眼・臭い・唇・舌などに現れる病状は、重病の前触れだったりするのです。

この見分けを的確にできるか否かで、鍼灸治療の効力が違ってくるのです。

私自身も、これからも勉強を続け、深めてゆきたいと切に思っております。

東洋医学古典からの学びに、感銘を覚える一年でした。

 

2019年を振り返って、2020年を予測してみました。

2019年12月24日

いよいよ師走の真っ最中、

しばらく「院長の独りごと」から遠ざかっておりました。

が、

しっかり振り返らなければ、

これから迎える2020年の幸せを、取り逃がしてしまいそうです。

振り返って、

2019年を一言で言い表すと

なんだか良くわからない、一年で、

結果、

「本当にこれで良かったのかしら?」と、霧の晴れない中に取り残された様な、

長期マラソンのフィニッシュテープを切っていない様な、

達成感は味わえませんでした。

でも

断捨離と言おうか、整理整頓は、手応えがありました。

その上で、

「もしかすると、私って、良くやったのかもねぇ」って見直す気分もあるのです。

精神力のステップアップを実感しています。

経絡鍼灸についての取り組みも、

かなりまとめができあがり、入門編から、中級クラスへ、進んで行きたいと思うのです。

 

このようなことから2020年の予測は、

偶然と今まで思ってきたことが、

これは自分にとって全て必然だったのだ、

と、

結論が出るのではないかと予測しています。

また引き続き経絡鍼灸家を目指して、学びに徹します。

幸せな2019年ありがとう、

そして2020年鍼灸師としてこれまで以上の伸びを期待したいと思っております。

出来ればもう少しゆっくりが良いなぁ。

 

9月・10月、研修生受け入れが始まり、考えを改める必要に迫られています。

2019年09月16日

まず、こんな当たり前から始めます。

「ハリをどのツボに、

どのように、

どのくらいの、浅さ、深さ

それはどうして、何のために、

なぜ、

うつの?」

脈診することにより、瞬時、これらの受療者の全身情報を、

受け取ることが出来ます。

 

季節の変わり目をどのようにお過ごしですか?

イナトミは、久々の連休に、つい甘え、ごろごろ、だらだら過ごしています。

でも、

毎日が日曜日を夢見ていても、やっぱり普段は仕事が好き人間です。

 

夏の間に取り組んだイベント、二つも、なんとか終了し、

次の目標に向かっています。

 

9月、再び研修学生さんの受け入れが始まりました。

 

今回の学生さんは、年齢が20歳前半、そして60歳前半、お二人です。

戸惑いました。

20歳代の生徒さんは、これからもいろいろな寄り道が許されると思いますが、

60歳の彼にどのように向き合うと良いでしょか。

 

そして、ふっと、二人は学校で、大変優秀な生徒さんに違いない、そうひらめきました。

結果、若い彼には、寄り道と思って、研修してくだるくらいで良いよーと、思うことに致しました。

しかし、

第2の人生に鍼灸を選択した彼には、こちらの頭を切り換える必要があるようです。

 

世の中はずいぶん柔軟に変化しているのですねぇ、

 

若い頃から修行しなければ高い鍼灸技術を手にすることは出来ない、などと、

思い込んでいることに、ちがうよー、気づきなーと、目の前のAさんが、教えてくれています。

元来頭が固く、視野も狭いと言う偏り人間ですが、それではイナトミ自身も成長がないのですね。

 

初めて、当治療院を研修のため訪れた二人、

Aさん(60代)Bくん(20代)・・・記号で呼ばせてください、

二人を前にして、正直にAさんには引きました。

しかし、この状況はどのようにして生まれたのかを考えてみたのです。

学校側に、二人は経絡鍼灸を学びたいと希望し、

結果、学校側は、ここを、推薦したと言うことです。

 

一応本格的に経絡脈診専門で仕上ているのは、

私の仲間か、そのほかに居たとしても、ほんの数人と思うのです。

(もしかすると、ひっそりと誰の門下にも入らず、独自に学んでいる方も居るとは思うのですが、)

 

先日は、Aさんに、鍼と言ってもいろいろな種類があること、その優れた力を説明させていただき、

次回は、Aさんに自分の肌で体験してもらうプランを立てました。

 

それは、冒頭に掲げた、いつも生徒さんを前にして最初に伝えるフレーズです。

これから第2の鍼灸師人生を、

是非、選択して良かったと、思っていただけたならと、思います。

 

いやーぁ、はっきり言って人生って自分を変えるのは自分なんですね。

また素敵な体験をさせていただいております。

以上

 

 

 

久々の書き込みです。

2019年09月13日

8月3日から、院長の独り言は空白でした。

9月11日、全く陰陽経絡鍼灸にご縁のない、女性起業家さんに

お話を聞いていただき、その前にも、

8月末開催された、3日間の大きな勉強会は、講師役を楽しみ、と、

責任ある仕事を終えました。

準備のため、余分な仕事の手伝いをさせられた、二人のスタッフには、

感謝を込めて、お礼の心を伝えなければなりません。

 

日常に戻ります、そして、治療院の仕事に専念いたします。

 

小さな山を登り終えた充実感と、租借不足もあったりで、

反省もあります。

でも、

大きな力を与えてくださった何かに、感謝と、

最後に、

貴重な機会を与えてくださった、同友会女性部の皆様、

応援くださった皆様ありがとうございました。

 

本当はね、不慣れな仕事だったけれど、実はやっぱり楽しんじゃったぁ、笑。

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