2021年07月04日
数日前、東京在住という女性から、
ご相談というか、質問がありました。
私のホームページから、
・・・・数年前に、「重い摂食障害」の40代後半、女性A子さんを数か月(6ヶ月以上、1年未満)治療させていただき、
ご家族が安心されるまでに改善が見られたのを機に、
終了、という事例がありました。・・・
これを、ご覧になり、
お電話くださったとのことでした。
ご相談内容は、「自分も摂食障害に悩んで」
ご近所の経絡脈診鍼灸院へ通っているが、(注、経絡鍼灸、勉強会仲間で、
経絡脈診でグーグルして、見つけたそうです)
10回くらいは通っているが、改善が見られない、という嘆きでした。
ここで、私が対応させていただいた経緯や、その結果を、
大まかに、
ご説明いたしました。
A子さんの初来院時、
体重は35キロ弱、身長155ほどです。
支えがなければ立つこともできず、壁を伝い歩く状態でした。
めまい、頭痛、痺れと、訴えは延々と、続きました。
懇意のドクターからのご依頼に、恐る恐るお引き受けしたのが正直なところでした。
7年間もの間、精神障害で入、退院を繰り返していたとのことです。
ずいぶん熱心に通われ、体重増加も順調で、やれやれと思ったのもつかの間、
いつも連れ添っている母親が、
「M子は、食事後、トイレに駆け込んで、食べたものを全部吐きだしています」
衝撃でした。
体重も40キロを超え、ドクターからも安堵のご連絡をいただき、
ホットと言おうか、鼻が高くなったと言おうか、もしかすると慢心だったのかもしれません。
彼女の美しさの基準に、「小鳥のように小さく、細く、軽やかに」があったのだとは、
論外でした。
そのベスト体重は40キロ以下だったのです。
自分を支えることも、ベッドに横になっても、あちこちの骨がクッションの役割の筋肉がないのですから、
「痛い痛い」と、言い続けます。
それでも、美しい色合いや細めの洋服に恍惚の表情を浮かべる彼女のことは、
理解できない自分でした。
こんなお話を電話の向こうの見知らぬ方にさせて頂きました。
ご相談者の通われている鍼灸師さんは、経絡脈診勉強会で良く知っている人でした。
私のホームページからご近所だと知って、行かれたとのことでした。
信頼できる鍼灸師さんということを、十分にご説明して、終了いたしました。