経絡脉診治療について

先ず、経絡脉診治療を知っていただくために

東洋医学では身体の中を気と血(けつ)が巡っていると考えています、
この気と血の通り道を経路と呼んでいます、
それでは、クエスチョン形式で理解を深めていただきたく思います。

質問
「気と血ってなんですか」
イナトミ
「人が生きて行くためのエネルギーを血、このエネルギーの血が十分働けるようにするのが気の力です」
質問
「気と血って二つ揃わなければならないということなのですね」
イナトミ
「はい、そのとおりです、この二つがうまく働かなければ、身体のどこかに歪みが起こり、色々ないたずらをすると東洋医学では考えます」
質問
「それが痛みになったり、辛い思いをする原因なのですね」
質問
「脈をみることで、その原因が全部分かるのでしょうか」
イナトミ
「いいえ、先ず、患者さんの悩みをよく聞き、姿をよく見せていただき、肌の色つや、声を聞き、生活習慣を丁寧に尋ね、」
イナトミ
「それからやっと、お腹をみて、触らせていただき、舌もみて、そのうえで導きだした怪しい原因を、確認するために、脈をみさせていただくのです」
イナトミ
「患者さん自身でもよく分からないという訴えを、どこに原因があるか的を絞るためです」
質問
「そうすることで、病んでいる原因が直ぐ分かるのですか」
イナトミ
「いいえ、長いこと辛い思いをした症状には、やはり見わけるにも時間がかかります」
イナトミ
「このことから、睡眠不足や、風邪をひいている、美味しいものを食べ過ぎている、などの生活状態が予想されます」
質問
「生活習慣と病んでいる原因は、密接に結びついているとの考えなのかしら」
イナトミ
「1~2度で的を絞に届かなくても数回で確信に近づく事が出来ます」
質問
「ということは無駄な治療をしないということでしょうか」
イナトミ
「ともいえるのですが、そればかりではありません」
イナトミ
「身体に不要な負担をかけない治療を優先的に考えているからです」
イナトミ
「例えば鍼の後、疲労感を訴える方がおります、このような時には、刺激の量が多かったのかしらと、鍼灸師として反省しなければなりません」

最後に、急性に起こった場合と、慢性的に起きている病の違い、同様に体質の違いでも治療法は異なります、その違いを体感出来るのが、脈診経絡鍼灸です。

症例につきましては「患者さまの声」ページをご確認ください。

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