昨年暮れのできごとです。
ご常連のA子さん、50歳、職業、会社経営者が、
仕事納めという、12月29日、
「キャンセルが出たなら、治療に伺いたい」
と、緊急のご予約をいただきました。
訴えは、胃が痛く辛い、とのことでした。
いつもと変わらない落ち着いたご様子に、
さして緊急な体調変化とは考えられなかったのですが、
脈診いたしますと、
これから悪化するのではないかと、予測される脈でした。
緊急の体調変化を診せている、
肝の変動を「お灸」で整えました。
その後の顛末は、びっくりとしか言いようがございませんでした。
患者さんからの治療後の声です。
・・・・・
なんとあの後
主人も子供もみんな腹痛になっており、
結局救急病院に行きましたら、
前々日に食べた生牡蠣のノロウィルスによる
食中毒のようでした。
鍼灸治療していたおかげで、
私が一番軽くすんだようで、
車で二人を乗せて救急センターに走ることができました、
ありがとうございます。
鍼灸治療していただく前までは、
胃が痛く辛かったので、お伺いしたのですが、
治療後は、痛みがすっかりなくなって、
ちょっとモヤモヤ感が残ったくらいでした。
おかげで私は、熱も出なかったので、
大変助かりました。
(本文のまま)
暮れの暴飲暴食が原因ととらえたのですが、
緊急の悪化の脈に、対応いたしました。
東洋医学的な脈診の優れていることは
たびたび体験するのですが、
何度体験しても、
結果が良く現れると、
学んで来たことを感謝せずにはいられません。
今は教える側の立場にもあるのですが、
教えるということも、
学びなのだと、これからの自分のあり方を、示唆されたような出来事で、ございました。
一年の最後を晴れやかに終えることができ、
これほど嬉しいことはございません。
ご縁いただきました方々に、心より感謝申し上げ、一年のご挨拶にさせていただきます。