院長のひとりごと

RSウイルス感染男児と灸治療

2016年09月28日

*RSウイルスに感染した男児

2週間ほど前,お母さんに抱っこされて

まもなく3歳になる、

Yちゃんがやってきました、

 

不妊治療からやがて安産治療、

そして誕生という経過をたどり、

鍼灸治療は日常に溶け込んでいる様子です、

 

6歳のお兄ちゃんも同じ経過で誕生ということもあり、

特別理解が高いのかもしれません、

 

病院受診した足で、そのまま治療院へということです、

高熱で、

呼吸が苦しそうです、

・・・おやおや!いつもより重そう、、

肺炎を起こさない様に注意が必要かしら・・・

と思いながら子供用の鍼をして、

おや?脈がまだまだ暴れています、

泣き声はますます激しさを増しています、

 

・・ここは、熱さましの灸のほうがいいな、・・

・・あっ、手足が痙攣、ひきつけを起こした・・・

皆さんの、心配そうな空気が漂い

見守っているのがひしひしと感じます、

ちょっぴり、水様なものを吐きました、

そんなこんな様子が、

ほぼ1時間弱ほどでピタッと静かになり、

あれほど熱かった体温が、

平常になり、お母さんの空気が和らいだのと同時に

いつものちゃめっけYちゃんに戻りました、

 

治療室の空気はすっかり優しさに包まれ、

安堵の空気が流れ、

いつもの静かさが戻りました、

 

ということで、何事もなく帰宅されました、

 

・・・・・・・・・・

そして昨日またYちゃんがやってきました、

お母さん「お灸ってすごーいんですね」

イナトミ「?」

お母さん「だって先生、あれRSウィルスですよ」

イナトミ「あーぁ、少々のウィルスはお灸で対応できると、思っています、

以前にもタミフルを使わざるを得なかったインフルエンザも、

お灸で対応しましたよ」

 

イナトミはまだ経絡鍼灸の腕が半人前の時、

ずいぶんお灸で仕事をしてまいりました、

お灸の持つ消炎作用の「ヒストトキシン」を呪文のように、

唱え続けたことです、

今はその作用に、熱のある時のお灸の仕方、

弱った方へのお灸の仕方等々、

経絡的な考えができるようになり、

相乗効果が高まった気がいたします、

 

Yちゃんの無邪気な笑顔に勇気をもらっているのは、

なにもお母さんだけではありません、

そんな経過を観ているスタッフ、

そして居合わせた患者さん等々です、

 

鍼灸師好きです、

今は一緒に働くスタッフまでが腕を挙げ、

鍼灸師に誇りを持つようにまでになった様子、

 

仕事に誇りを持てる環境に感謝いたしております。

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