2017年03月06日
「むかーし、むかーしのことでした」
「あるところに爺さんとばあさんがおったげな」そんな出だしにワクワクして、
母の膝にすり寄ってウトウトしながらの時間はとても楽しいものでした。
物語は目より先に耳から入った覚えがあります。
母の家事が終わるころ、ゆったりした時間の中で昔物語を聞かせてくれました。
言葉の意味がわからなくても「ちゃりちゃり、ちゃりり、」なんて音が出てくるとそれは平家の落ち武者の「鎖金具」の音なのです。
「ちちんぷいぷい」も好きでした調子の良い手拍子で音頭が始まると身体が勝手にワクワクするのです。
治療院に置く絵本にも「ちちんぷいぷい」が多くあります。
短い文章にページ一杯の色彩豊かさに今でも魅了されているのかもしれません。