2016年04月06日
私は鍼灸師になって30数年の年月が経過した。
1、痛い・辛いと訴えられた所に鍼を打つ・・・
この時は患者さんに主導権がある。
2、内臓的な訴えをされる患者さんには特効穴という穴を使う
例えば足の三里・合谷・百会等‥
これはいわゆる特効穴療法という、鍼灸院に行ったことがない人でも、
耳にしている穴だと思う。
家でそんな穴に市販のお灸をされている方もいると思います。
10年ほどそんな治療を続けました。
10年間の間に両親の介護や見送り、子育てを終え、
晴れて経絡鍼灸の道に飛び込みました。
家庭の役割を無事終了後、
かねてから気になっていた「肺虚や腎虚」などと教科書に出てくる、
あの治療を知りたい、ただそれだけでした。
なぜならその言葉が教科書のあちらこちらに出ていても、
質問をしても全てスル―されるだけでしたから。
有名な「経絡のすすめ」首藤傳明著を父の葬儀数日で買い求め、
読み始めて数ページも行かないうちに、
「何が書かれているのか全く分からない」状態でした。
首藤傳明先生は、
「読み解けない時には師を求めなさい」
今ならばこの意味は理解できますが、その時のショックは大きかったですね。