院長のひとりごと

大好きなことを仕事にできたならどんなに幸せでしょう。

2017年03月02日

若いころの自分は、鍼灸師という資格があるということも知らずにおりました。

ある日突然、母子家庭になり生活を支えることになりました。

ところでそれまでの私の職歴と言えばお粗末なもので、

短大卒業時に就いた大手の化粧品会社では受付窓口業務です。

表玄関の顔ということです。(内心冷や汗たらたら)

ここは直接お得意様と呼ばれる顧客と、美容担当のプロフェッショナルの方とのかけ橋のようところでした。

すべてが洗練された夢のためのおしゃれ業界のトッ会社です。

顧客のクレーム、予約の取り違え、美容担当者からの苦情、

毎日謝りのために言葉を選び、頭を下げ、ひたすら現場の流れを乱さぬように配慮が求められました。

このときの経験はどんなにか人生の中で役に立ってきたのか計りしれません。

現在の仕事も人(ひと)相手です。

鍼灸師には、鍼(はり)と灸(きゅう)が道具として決まっています。

たった二つの道具で物語を紡ぎ、病んでいる方に寄り添う仕事です。

この二つしかない道具も、使い方を工夫するたびに素晴らしい効果を奏でてくれます。

鍼灸の仕事がどんどん好きになっています。

ところで、

大好きな仕事に就きたいと誰でも考えることですが、

それはきっと周りの誰彼に反対と否定があっても、簡単にあきらめられないもののはずです。

そんなものをぜひ探し求めてください。

ページ最上部へ