2017年03月03日
大人から「おまえはいい子だねえ」と言われると、いい子を演じる子供でした。
大人を煩わしてはいけないんだと思いこむのです。でも本当はいい子でなんかないものですから、
いつの間にか疲れはて、いつもの普通になってしまうのです。
普通の私ですが、女の子らしいものが嫌いでした。
リボンのついた洋服、かわいらしいアップリケ、どちらも苦手でした。人形遊びやおままごとなど誘われても、嫌でした。
それじゃ何をしていたかといいますと一人遊びの名人でした。
今でも忘れられない最高の遊びごっこは、押し入れの中や、机の下の入り込み、どこかへと飛んでゆくのです。
押し入れの中や、机の下は、どこかへ移動するテレポート基地なのです。
時間のたつのも忘れて、あちらこちらと空想の世界を飛び回っていました。
その気になりやすい子供だった私は、鍼灸師になりました。
鍼灸師になりきろうと、気も心も鍼灸師の最中です。
鍼(はり)と灸(きゅう)二つの道具だけで鍼灸物語を今日も紡いでおります。