院長のひとりごと

自分で改善できる病状と、専門医の治療が必要な病状の違いを知ることも必要ですよね。

2017年03月17日

先に発信いたしましたが、古い捻挫が原因ではないかという、

16歳の女子高校生は、

大学病院で「若年性線維性筋肉症」とやらでブロック注射を数回受けていたとのことです。

それでも痛みは改善されず、

セカンドオピニオンの医師が

鍼灸という選択もあるよと、アドバイスされたそうで、ご来院されました。

 

まず自分で改善できるものか、

専門医師の受診が必要かを見極めなければならないのは言うまでもありません。

 

最も大切に考えますのは、全身の形容です。

 

姿勢はどうか、ゆがみはないだろうか、急にやせたり・太ったりはないか等々、

 

でも、目の前の少女は、若々しく

艶々した肌や目の力など、どこにも問題はないことを物語っています。

 

そして、脈診も、ゆがみなく五臓五行がバランスよく調和されています。

 

イナトミ「腰のどこが痛いか自分の手で押さえて見て」

16歳女子「ここです」

手のひらを左臀部に当てました。

イナトミ「ほかには?どうですか」

16歳女子「後はどこも委託ありません」

 

局限された痛みの部位が、膀胱経ということで、

古い捻挫を疑ってみました。3回の鍼灸治療で痛みが和らいだのを確認して、

終了いたしました。

 

もちろん16歳の女子ということは、

生理的に、出産などや、どのような職業科とか、腰部の負担は続くことでしょう。

 

このような説明とともに、同じような痛みがまた来たなら、

先のセカンドオピニオンの医師に相談され、指示を仰いで、それから鍼灸を選択してくださいと、忘れず付け加えたのは言うまでもありません。

 

ご自分の管理で改善できる病状と、違うものとを見極める力も必要です。

鍼と灸の二つの道具と腕だけの鍼灸師の話でした。

 

 

 

 

 

 

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