院長のひとりごと

生まれながらの癇癪持ちについて考える。

2017年03月18日

箸休めコーナー、

鍼灸古典より(素門)

生まれながら高い地位の皇帝が、

これまた立派な学者様にお伺いいたしました、

 

皇帝が学者様に、

生まれながらの癇癪持ちは、

いったい何という病名で、どうしてこのような病になったのですか?

 

学者様がお答えくださいました。

「それは胎病と言って」・・・

母親のお腹にいたときに、母親が大いに驚いたことが原因です、

頭に気が上って下がらなくなってしまったことが、

お腹の赤ちゃんにも影響したと言うことです。

赤ちゃんを作っている精気が、同じように上ってしまい、

少しの刺激にも敏感に反応する体質ができると言うことのようです。

 

私も妊娠の最中は、母親や身近な大人たちから、

「驚くようなことは避けて心静かにしなければいけない」そんなことを言われ続けました。

 

特に火事を見てはいけないとも言われたのですが、きっとこのようなことなのでしょう。

 

この時代は頭に血の上る輩が多く争いごとが耐えなかったのかもしれません、

 

本日も柔らかで、穏やかで、それでいてホンワリ前進を包み込む鍼灸を心がけましょう。

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