院長のひとりごと

高揚感のある仕事始めです。

2019年01月05日

新年おめでとうございます。

皆々様にとりまして、よき一年となりますこと、ご挨拶申し上げます。

 

本日より仕事始めです。

今年度、九星では、八白土星・己亥と言うことです。

陰陽論を学ぶ鍼灸師ですから、

易学も気になるところです。

ただし、運気論は別物で、、鍼灸の陰陽学とは別ということのようです。

易学では、腎水が土台になると言うことですので、

そちらはご専門の方にお任せして、

 

鍼灸陰陽で紐解いてみたいと思います。

八白土星の持つ意味について、

易数・7,

象形・陰陽陽、

卦名・艮、

八季・冬土用

五行・土水

正象・山、(自然現象に当てはめたもの)

卦徳・静止、(人に備わる価値ある特性)

以上と学んでおります、

 

このことから解釈いたしますと、

今年度は、

大きな山が不動で泰然とそびえている様を表し、

動かざること、

何があっても頑固に、自分を変えないことが、

今年は求められているようです。

 

今年度動くのを許されるのは、

日本国の象徴、天皇家だけのご様子です。

大きな行事、皇位継承なんですね、

この節目を体験できることに意味を考え、

一年を過ごさせていただきたいと思います。

それでは本年も宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

人体生命の働きとは、天地の運行にぴったりと合っております。

2019年01月04日

東洋医学の基本になる考えでございます。
生きとし生けるものは、すべて宇宙の運行に影響を受けています、と考えます。

これは天地の影響を受けないものはないのですよと言われているのです。

ですから、春は穏やかで、暖かく、

夏には激しく暑く、陽気が働きます。

そして、秋には穏やかに冷たく、冬には厳しい厳寒となるのですと、

陰気の働きを診せてくれるのです。

 

人間も春夏秋冬の移り変わりによって陰陽の働きの影響を

受けていることになります。

 

天地の影響を考えて、鍼灸治療を行うのですよと、

言われているのですね、

 

このことを表す言葉が「東洋学の陰陽論」と言うことになります。

それでは、

陰陽に合わせて鍼灸を行うとはどういうことなのでしょうか。

 

できるだけ分かりやすい言葉で、お話しできるといいなと、思っております。

新年おめでとうございます。皇位継承の節目に思うこと、

2019年01月01日

2019年、明けましておめでとうございます。

昨年は、おかげさまで二つの大きな目標を、達成することができました。

一つは、海外での講師としての役割を、3カ国からいただき、

多くの方の助けを得て、無事終えたこと、

後一つは、念願の治療院の改築です。

 

今年も願わくば、昨年に負けないほどの、宝物探しに挑戦したいと、

願っております。

 

今年度の最初の大きな行事は、4月1日の皇位継承だと思います。

格式の重厚な幕開けです。

 

この節目の行事が象徴するような一年になると考えます。

おそらく身体的には、

節目に当たる、関節、つまり肩・腰・肘・膝・股関節・そして、背骨に当たると思われます。

この治療法に、

私たち経絡鍼灸のような、品格と、格式のある伝統療法が、大いに見直されることと、

思うのです。

 

これまでの縁の下の力持ち的な努力に、光が輝き、

圧倒的な力の差と存在感を示すことができると予想しております。

 

是非、これまで、確実に育んできた伝統鍼灸医学を

多くの方に役立てられる一年となりますことを、

願い、ご挨拶とさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道地震後、治療院の営業は落ち着きましたか?

2018年11月09日

つい最近、

北海道の鍼灸、その他の関連業界の昨今を知ることができる、

ごく少人数のセミナーに参加させていただきました。

今まさに治療院の現場で何が必要とされているかを、

学ぶことができる、唯一の勉強会です。

その中に、

北海道地震後、営業の落ち込みが激しいという項目がありました。

参加者にとりましても、

関連業界の営業が、最も関心のあるところのはずです。

その結果を自分なりに考え、分科会後発表させていただきました。

 

自分の治療院では、地震2日目から営業を始めたが、

停電という状況なので、

明るい昼間のみでした、

治療院を開けることはスマホで発信しただけですので、

3名の方が来院くださいました。

停電解消と同時に、

地震の後遺症の対応に追われるという、一ヶ月はそんな状況が続きました。

現在もその状況は続いているような気がいたします。

 

ここで地震の影響がマイナスに現れたことについて、

考えてみたのですが、

 

地震は単なる言い分け、もしくは自己弁護でしかないのではないのでしょうか。

 

なぜなら、そのときの出席者の多くの方が、同意見でした。

この項目について、まだまだ深く掘り下げて言ったのは言うまでもありません、

 

帰宅時間はやはり夜10時近くで、何はともあれ寝ることが先決でした。

 

 

さあ、いよいよ治療室改築が始まります。

2018年11月01日

初夏の頃までさかのぼります、

 

遠い、ヨーロッパに思いがけず、鍼灸の仕事で出かけました。

そのときに、いよいよ治療院を改築しようと決意したのです。

 

改築については、ずいぶん長いこと、

プランとして頭の中に描いていたのですが、

それを実行に移すことは、おそらくあり得ないとぼんやり思っていました。

 

その壁を飛び越えたのは、6月のヨーロッパでの体験でした。

 

ドクターをはじめとする鍼灸グループのお招きに、

一人で講師として参加するという、

かなりの冒険旅に出かけ、

その地のクリニックや鍼灸院で、講演そして実技を体験したのです。

 

それは、自分の心に素直になる瞬間で、

もっと素敵になろう、と、気づき、目覚めたのです。

 

ヨーロッパに招かれる!!!!

夢だ!!!

私は夢を見ているに違いない!!!

どうしてこの経験を無駄にすることができようか、

いや、できない。

 

そんなこんなで、少しでも前進したくて、

第一歩が、

働きやすい治療室を、

ということになりました。

 

あー、衝動という熱病だったのかもしれません、

でも、その熱病に手を貸してくださる人々に

支えられ実現が目の前です。

 

ご不便をおかけいたしますが、

宜しくお願い申し上げます。

 

 

今月14日、間抜けな出来事もあったけれど、喜びも得ました。

2018年10月17日

10月14日、東京での勉強会で、

やっちゃいました。

 

この日のイナトミは、鍼灸講義を始まりから、終わりまでを、

統括する役目に当たっておりました。

いわゆる

オーケストラなら、コンダクターとか、

演劇なら、プロデュースのような役割です、

 

あっでも基本は縁の下の力持ち役です。

 

神田一橋の勉強会場に、

9時到着予定です。

 

そのため、

大好きな、

ホテルでの朝食は、コーヒーと目玉焼きと軽めに終え、

本当のところ、

このホテルの朝食は素敵で、

大好きです。

ホテルを出るのは8時前という慌ただしさです。

 

会場に到着してからも、司会の方と打ち合わせなどで、

あっという間に、授業が始まりました。

 

それがですよ、

授業始まりの挨拶で、今まさに、第一声と言うときに、

気がつくと、手にしているのは、

書き損じの、反古ににしたはずの原稿なのです。

 

10分という短い挨拶文ということと、ごく簡単な内容でしたので、

 

なんとかしどろもどろでも、伝えることはできたのですが、

反省しまくりました。

 

普通部という名称の鍼灸勉強グループは、

4月から始まりすでに10月、

2月で終業ですから、あっという間でした。

 

今月の自分を省みると、講師役といいながら、

自分がしっかり学んでいることです。

 

あれだけ嫌だと思っていたはずの、講師、

それが、

自分を通して外に向けて伝えている勉強内容のはずが、

すべて自分のための勉強に、変わっている。

同時に、喜びも見いだしている。

 

驚きながら、もう少しここにいたいと思う。

 

 

 

先日、NHKで放映された「東洋医学ホントの力」皆様の鍼灸院にどのような反応がありますか?

2018年10月06日

本日は、

9月24日NHKで放映された「東洋医学ホントの力」副題、科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ、

の、話です。

この番組をおそらくごらんになったのだろうなーと、

思われる方が、

予約を入れてくださったり、

予約には結びつかないけれど、

感ずるところがあったのだろうなーと思える、

問い合わせもあったりと、かなりの反響が続いております。

 

実際の放送を鍼灸師の皆様は、どのようにご覧になりましたか?

私は、

見終わって、良くできた番組に、安心と感謝がわき上がりました。

 

科学的な根拠が少しでも伝わることで、大きな信頼に結びつくはずです。

 

まだ経絡鍼灸を始めたばかりの頃に、

伊藤剛先生や、テレビに出演はなさっていませんでしたが、

やはり北里大学の小山基先生にお教えいただきました、

 

もっと鍼数の少ない治療法を、お二人から学びましたが、

テレビではずいぶん多い鍼数でした。

デモンストレーションだったからでしょうか、

 

鍼灸は痛い、熱い、本当に効くの?等々の世界です。

が、

私たち経絡鍼灸家は、

日本独自で育まれた、専売特許といえる、接触鍼で、そしてお灸で、

優しい治療を実践しているのです。

 

これを機に、多くの方に興味を持っていただけることを、

期待しております。

 

これまで、NHKには、東洋医学嫌いめ、と、ちょっぴり斜めに構えていたのですが、

お詫びして、

なお、これからも、理解ある番組を取り上げてくださることを願っております。

治療室のリニューアル、最終段階です。

2018年10月05日

6月に訪れたヨーロッパの鍼灸クリニック、、

大いに刺激を受け、とうとう自分の鍼灸院の

リニューアルを実行することに決めました。

旅の途中、

札幌の専門家にメッセージを入れ、参考画像を送り、

帰国してから、幾度も打ち合わせを重ね、

いよいよ本格的な工事日が決まろうとしています。

 

9月には、そのお手本となったクリニックの彼が、

札幌まで、研修に来札し、

観光はしなくともよいとの希望で、数日間、

朝から晩まで

鍼術技に費やしました。

 

これからも、多くの海外の鍼灸師さんが訪れることになる予定の昨今です。

 

すでに準備を整えておきたいと、焦ります。

 

9月末までに、3カ国の海外から、研修鍼灸師が、

来日されました、

日本の鍼を学ぶ姿勢の彼らは、

日本人と全く変わらず、親交がこれからも深まる予感に

 

自分の役割である、

若者への継承を、実践したいと願っているところです。

 

 

 

 

大切なイベントが続きました。そのすべてを無事に終えて、いま、快い余韻に浸っています。

2018年09月29日

今年度のイナトミは、札幌での勉強会のほかに、

春から秋まで、

海外の鍼灸師さんと、

交流する機会に恵まれました。

 

昨年冬、モンゴルとの交流体験を皮切りに、

次々とお話が舞い込んで、

驚きと、夢を見ているような心持ちです。

 

6月、若いドイツのドクター(小児科医)に招待され、

7月8月は

フランスの若者が研修に訪れ、

 

9月25日から28日まで、今度は、

ドイツからの、若者が研修に訪れました。

 

彼らが希望する鍼灸は、すべて、

「日本式、経絡脈診」です。

 

鍼灸の風が

上昇気流をとらえ、表舞台へと、向かって吹き始めたのなら、

嬉しいですね。

 

27日、午後、市内観光予定でしたが、

彼のたっての希望で取りやめ、

おもてなし会が始まる、ぎりぎりまで、

勉強会に徹しました。

 

担当講師は、若者2名、

私たちの勉強会(東洋はり医学会、札幌中央支部)のリーダーです。

 

27日午前9時30分授業が始まり、

午後6時終了、

通訳の方も、東洋はり医の面白さにのめり込んで、時々ご自分も、

質問されたりと、

集中力は途切れません。

 

9月28日、帰国する彼を見送り、ほっとしたのは言うまでもありません。

今は、

無事に終えた喜びと、満足の余韻に、浸っているところです。

 

このイベントを、手助けくださった多くの仲間がいてくれることに、心から感謝し、

これからもこの交流が続くために、

力を注ぎたいと強く思っております。

 

最後にモデル患者さんになってくださいました、Y・S様・K・M様、そしてN・M様、

心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

突然外出先で、地震の後遺症と思われる方に、鍼を打った話しです。

2018年09月23日

北海道地震から10日たち、

表面的には、

何事もなかったように穏やかさが戻っているような気がしておりました。

 

ところでこの出来事の彼女は、

おそらく札幌市内で、最も大きな被害に遭っただろうと推察される方です。

 

家の前が液状現象で陥没、復旧まで、停電どころではない日々だったそうです。

連日、テレビ局の報道が、朝から晩まで続き、

それより何より、

見物者が、カメラ片手に引きも切らずにやってくるのが、苦々しくやりきれなかった、

心の中をはき出していました。

 

そんな被害に遭わないイナトミでも、

目に見えない不安は続き、時間の経過とともに、

疲労感がまといつくような、しゃきっと感が、戻っていません。

 

それは、20年も続けている、茶道の稽古日でした。

その彼女が、

稽古終いの、水屋へ下がろうとしたときです、

 

突然「ふらふらする」と言って崩れるように、その場に倒れこみました。

次に訴えたのが「吐きそう」でした。

 

成り行きで、

鍼を打つことになってしまいました。

注目が集まる中で、

肝の変動と診て、

応急手当てをし、

10分ほどで終了いたしました。

 

翌朝8時、彼女の様子が心配で電話をし、

古いそば屋を営んでいる、

電話口のご主人に、様子を窺いますと、

そんな騒動があったなど、

誰のことですかぁ、というような、のんびりした受け答えです。

まるで昨夜の出来事が嘘のようです。

 

別れた後の彼女は、そのまま眠り。夜中2時、激しい便意で目が覚め

どっさりと排便をし、そして体が軽くなったそうです。

 

店の仕込み働き最中ということに、ほっとしたことは言うまでもありません。

 

この後も、地震後遺症と思われる方の来院が、続いています。

 

自分の身に起きた体験を

おろそかに考えてはいけないと、肝に銘じ、

 

今なお続いている被災地現場の皆様の一日も早い復興を、

祈らずにはいられません。

 

どうぞ皆様も、これからの日々を大切にお過ごしくださいませ。

 

 

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