院長のひとりごと

除雪

2016年12月10日

雪害と言えるほどの朝です。

治療院の除雪が追いつきません。

キャンセルも多いのですが、

駐車場は未だに除雪は行われておりません。

本日は交通機関も麻痺状態ですので、

ご注意くださいませ。

地下鉄は平常通りと思われますので、

そちらをご利用いただけますと助かります。

おはようございます。

2016年12月10日

朝、一晩中降り続いたであろう、雪景色に、

まあこんな日もあるわと、

これから雪対策をします。

皆様も交通機関をお確かめになって、

時間に余裕を持ってお越しくださいませ。

でもキャンセル多くなりそうです。

神経痛を考える。

2016年12月08日

私が実践している経絡脈診では、

「気の変化、血の変化」によって病が起こると考えます。

例えば、

神経痛を例にとってみましょう、

 

気の変化によって神経痛の痛みが現れ,

そして、

痛みを強く訴えてはいるけれど、

まだ、

動き回ることに差し障りはなく、

 

「いててっ」なんて言いながらも、

 

さして困りもせず、日常生活が送れる様な時を言います。

ところが気の変化から血の変化まで、

 

病が進みますと、夜の痛みが現れます。

 

夜間の痛みまで伴うようになり、その上に、

運動するにも制限が現れ、

動作がスムースに出来なくなります。

 

ここまで進みますと、

完治するのにも大変な時間と、

労力がかかることになります。

 

整形外科的に考え、

納得がいかないと言う声が、

聞こえてきそうです。

 

勿論東洋医学を初めからお勧めすことは、

ありえません。

 

必ず整形で先ず診察診断、

そして治療までの過程を、行って頂きます。

 

それでも、治療の経過がはかばかしくなく、

それから鍼灸を選択と言う方がいらっしゃいます。

 

この時は痛みの状態が未だに取れず、

動かすことも十分ではなく、

骨や関節の変形、筋肉の委縮、なにより冷えがある、

まれに関節拘縮を起こされている方も

なかにはおります。

摂食障害2

2016年12月06日

さて、その後の報告をさせていただきます。

 

あまりにも衝撃的な病状の患者さんを前に、

一瞬心が、たじろぎました。

が、

お引き受けいたしました。

 

初診11月18日から

既に5回ほど治療をされています。

 

2回目に来院された時、

治療院に喜びの声が上がりました。

 

それほど、別人になっていたからです。

 

その後の血液検査も良いとの結果に、

家族からも強い要請と、

なにより本人の心が強くなったのを感じます。

摂食障害1

2016年11月19日

11月18日初来院、

現在30代女性、

身長158センチ・体重27キロ

発病10代と長期に亘っている。

 

・・・・

さて

摂食障害には神経性無食欲症と、

過食症があるそうですが、

体質的に消化器の虚弱によるものも、

その類に入るのではないかと考えております。

 

但し、この例は

精神的な異常からの発症ではないので、

治療継続で良好な結果が得られると考え、

昨年1年治療経験をさせていただき、

現在は日常生活が万全とはいえないまでも

営むことが出来、この時点で、

医師の診察・診断という、

流れで、現代医学へゆだねました。

 

医師の診察・診断の変則的な流れについては、

詳しく説明が必要ですが、

この症例につきましては、またの機会にと言うことで、

本日の症例を考えてみたいと思います。

 

本日の患者さんは、先の摂食障害の例から、

医師より、西洋医学と並行して、鍼灸治療も有効ではないかと、

家族と御相談され、鍼灸療院を選ばれたのです。

 

・・・・・・・・

ところで、患者さんは、

心の病気の典型的なものと考えて、

対応しなければならないと、判断いたしました。

身長158、体重27キロという、容貌、容姿はどこから見ても、

病人です。

 

食行動の異常については、

近年生活が豊かになり、

文化も爛熟する期と同じくしているのだそうです。

 

女性にはやせ願望があり、

自分の意思とは無関係に、

女として体が成熟していく事に、

不安や抵抗があり、

そのために「太った」などの言葉や、

ダイエットを契機に容易に、

女性であることの否定や、

成熟否定が起き、

重症の場合は、極端な痩せと共に、

女性らしさを失ってゆきます。

 

不思議なことに、

骨と皮だけになった体を美しいとさえ思い、

体が小鳥のように軽くなったというイメージの、

快感に酔いしれるのだそうです。

 

この神経性食欲不振症に、

鍼灸はどの様に対応するとよいのでしょうか、

 

治療第1日目

脈診すると、

脈状は病人とは思えないほど、力があり、

虚弱体質のための摂食障害ではないようです。

痩せたいと言う願望だけで、

食べることを拒否している脈状です。

脾経と神経性の経に補的な鍼、

肝にある邪的な熱を、同じく補的に鍼治療、

陽経の胃に補的鍼、陰陽共に補の鍼を行いました。

灸は任脈に3壮行いこの日は終了です。

 

終了後、待合コーナの椅子ですやすや寝入った彼女は、

まるで子供のようでした。

洋服もかわいらしく、おしゃれに注ぐ情熱の強さが、

伺われました。

介護が必要になっても、

おしゃれがやめられないのでしょうか、

 

初めての病症ではございますが、

手に負えないときは、

医師にお戻しすることを条件に、

お引き受けいたしました。

 

どの様な結果となるのか未定でございますが、

命の力強さの脈を確かめながら

鍼灸であたってみたいと思います。

 

どんな報告をあげることが出来るのか、

頑張ってみたいと思います。

神経痛part2

2016年11月17日

おはようございます。

それでは神経痛その2です。

 

例えば肩の痛みを考えてみましょう、

いわゆる四十肩、五十肩、やがて肩板損傷と言われる、

頸肩腕症候群と呼ばれている病状は、

言うまでもなく医師の診察、診断が絶対条件です。

 

その結果、重大な病が無しという結果が判明してから、

鍼灸を考えてみることになります。

神経痛part1

2016年11月16日

最近の病状で増えているのは、

疲労回復につながるもの、そして季節もあって風邪ひきです。

 

それを上回るの神経痛です。

 

夜も痛みで度々起きてしまうほどの方も多く、

来院時は「ほとほと疲れた」と訴えられます。

緩やかに、柔らかで、しなやかに、

2016年11月14日

「日本で培われた鍼灸術」

遥か昔、中国から伝承されたものではありますが、

私の鍼灸術は、日本で育てられたものです、

学理も鍼灸術もしかりです、

基本にあるものは、

「緩やかに・柔らかで・しなやかに」の鍼さばきです、

 

専門用語であらわすと、

鍼を持つ刺し手と向かい入れる押し手に、

必要な姿勢を表します、

 

この鍼さばきといわれる指使いを学び、

18年が過ぎました、

 

鍼灸学はもとより傷寒論薬学では、

日本では誰もが知っていらっしゃるだろう、

大家が、

「東洋はり医の学びは、わからんことが多い、

しかし鍼の指さばきは唸るものがある」

押し手・刺し手のことを評価しておりますのを、
講演会で伺いました、

 

凡人の私は、とても独学で学びとれるものではないと、

さっさと自分に見切りをつけ、

東京に学びの場を移しました、

 

今は足元の立ち位置の安定さを、

学んでいるところです、

 

無限に広がる大地の広がりの中にこそ、

気血にまで届く鍼さばきがあると確信し、

教えをこれからも請いたいと願っております。

 

専門用語ばかりですが、鍼力は無限と言うことを、

メッセージしてみたくなりました。

近況

2016年11月10日

秋を楽しむ余裕もなく、突然厳しい冬を前に、

患者さんの訴えにも変化が起こっております。

 

風邪引きと、神経痛です。

風邪引きは一般的に見てもうなずけますが、

神経痛はまさに突然増えたという感覚です。

 

そして、それは厄介な病状で現れます。

 

イナトミはそれを運動機能的なものと、

内臓にトラブルのあるものとを分けて考えております。

 

日中も痛むが、夜間に痛くて目が覚める等と、

症状にも違いがあります。

 

昼間の痛みもそうですが、

寝てから痛みで目が覚めるなどの症状がある時は、

医師の診断が必要になる場合が多くあります。

 

もちろん鍼灸をまで希望される方は、

すでに医師の診察、診断、そして治療という過程を

経験され、そのうえでということです。

小児鍼のお話

2016年11月07日

3年ほど前、転勤で札幌に来られ

それを機に通ってくださっているご夫妻の

一人息子Rちゃんのお話です。

 

5歳になったRちゃんにとって鍼灸は、

当たり前の、

生活の一部としてとらえているような気がいたします。

 

転んで膝が痛いよ、すりむいたよ、から

熱が出た、下痢をした等々、

両親と一緒に、

真ん中のベッドで気持ち良さそうに治療を受けるのが

習慣になっております。

 

・・・・

文化の祝日を利用して、

ちょっとハードな家族旅行に出かけたそうです。

帰宅後疲労回復にと、

お越しくださいました。

Rちゃんも疲れているようなので治療をすることになりました、

いつものようにお任せモードで、

リラックスしています、

 

ところで

土曜日はいつもより

少し込み合うのが通常で、

この日もご多分にもれず、

慌ただしい雰囲気が漂った一日でした。

 

時間に余裕がなく、

小児鍼の準備が間に合いません、

とっさに大人用で代用しようと決め、

ごくごく細い手もとの使い捨て鍼の封を切り、

 

・・・・・

この動作を彼は見逃しません、

Rちゃんの様子に微かな緊張が走ります、

彼のウトウトしていた目がイナトミの手元に集中します、

「おやっ、いつもの鍼じゃないぞ!」

頭の中で

「?????」マークがつき、危険を察知したのです、、

 

イナトミは「みやぶられたかーっ」と思いながらも、

何事もないように、鍼先を指に持ち、

そうです、細い鍼の先を指の中に隠したのです、

イナトミは、

違うよ、違うよ、鍼先じゃないよー、

鍼の頭の方だよーと、

小児鍼と変わらぬ形であることを納得してもらったのです、

 

この間、二人の間には会話はありません、

微妙な空気の流れです、

 

5歳児といえども侮れません、

その後、ちょっとやそっとでは起きない彼でした、

怖い思いをさせたことを大いに反省いたしました。

 

改めて鍼の威力に魅せられたの巻きです、

頭から鍼先までどの部分をとっても治療効果が高いのです、

本日も鍼に感服です。

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