院長のひとりごと

7月イベントを終え、さて次はです。

2016年07月26日

7月の大きな研修会も無事終了しました。

 

懐かしい九州の古い方々ともご一緒出来、

北と南に遠く離れていても、

経絡鍼灸を学びたいという熱意は一緒ですねぇと、

肩を抱き合い検討をたたえ合いました。

 

私が入会した頃もそうでしたが、

今も変わらず、

不安げにそれでいて経絡鍼灸師になりたいという、

意欲にあふれた

若い年齢層が、

いつの間にか、

飛躍しているのを、真近で観るのは頼もしい限りです。

 

さて内向きの話ではありますが、お耳を拝借させてください。

関西地方の

数年前5人から出発した支部の躍進ぶりには、

目を見張るものがありました。

 

まだ支部発足から間もないはずなのに、

既に20名の仲間が集う会へと成長しているというのです。

 

未だに10数名という私達の現状を、

心底省みなければと、胸に手を当てました。

 

仲間が増えるということには深い意味があります。

 

技術・そして学理は数段の深みを持つことになるからです。

 

自分は教えれらるのが好きなのですが、

いつの間にか、指導講師と呼ばれるようになりました。

 

それでも全国の指導者のための研修会では技術の手直しを、

バンバン浴びます。

札幌からは3名出席したのですが

丸二日間の缶詰状態から解放された帰宅途中、

疲労困憊のはずなのに、

それぞれが得た技術を、興奮気味に披露してくれます。

 

さて全国の大きな研修会は終了いたしました。

次に待ち構えているのは、

9月札幌での研修会です。

 

東洋はり医全国指導理事と呼ばれる方3名が、

教えてくださいます。

3名の講師はそれぞれ素晴らしいのですけれど、

その中で団長を務めていただく、

トップ講師は、

今年3月開催された「海外からの経絡鍼灸研修会」で

受講者が驚きと尊敬をたたえた

お一人です。

何のことかということになりますので、参考までに、

西欧にも経絡鍼灸を仕事にされている方々が、

海外支部員と言うことで、

私たち同様、年1・2度研修に参加されております。

 

その研修を今度は自分たち

海外組だけのためだけに行ってほしいという、

海外の方主催の勉強会です。

 

100名以上の西欧から、

鍼灸師としてを営業されている方々が日本に集まり、

研修をするというのはほかに例がないそうです。

 

この様子は鍼灸雑誌医道の日本にも掲載されております。

 

9月札幌での研修会のお話しに戻ります、

まだ若干の空席がある様で、

聴講希望を数人募集しております。

 

既に大まかな要綱も出来、働きかけが始まっています。

一つ一つが自分の鍼の実力のためです。

 

9月を楽しみに待っています。

自分で自分を治療する

2016年07月16日

自分で自分を治療する・・・

私たちはそれを自己治療と呼びます・・・

仕事をするための自己の健康管理が大切なことは、

誰にでもいえることです。

 

健康管理のあり方も自己治療の一つといえるでしょう、

鍼灸師は、

自分で自分を治療できます。

 

経絡鍼灸のバイブルともいえる古典「素問」には、

・・・まず自分に試すことである、そこで良い結果が得られて、

初めて患者にやってよいと、諌めております・・・

 

つまり自分に効果のない鍼を他人にしてはならない、

そう言っているのです。

 

ということで自己治療は、

自分の健康管理と、勉強を兼ね備えた、

素晴らしい、、いいえ厳しいものなのかもしれません。

耳鍼

2016年07月07日

2016年7月3日 佐合昌美氏の講義を拝聴して、

皇帝内経太素・・・現存する中国最古の医学書、

鍼経(しんきょう)9巻、

素問・・9巻があったとされるが、これら素問は散逸して現存せず、

現在は王冰(おうひょう)の編纂した素問と霊枢が伝えられている。

 

霊枢は鍼経の別名と呼ばれ、

素問が基礎理論で、

霊枢は実践的、技術的に記述されている、

難経一筋で突っ走ってきたら、ここへきて、

素問・霊枢をもう一度読めという。

 

そこには「難経十八」に現代の五臓の原穴診、

三部九候診についてが書かれているからだという、

それが現代の耳鍼で、耳に全身の治療点を配当している、

原点だという、

 

短い時間ではありましたが、お食事にお招きくださいました、

北海道から拝聴ということで特別にお声をかけてくださったのでしょう、

それでも以前の歴史を宮川浩也氏に学んだときと同じような感動を受けました。

 

また、古典を紐解きます、但し漢文はとても無理ですから、

注釈だけ拾い読みという情けなさです。

鍼灸って素敵なものですよ、

2016年07月07日

鍼灸はアートであり、アートは重要そして貴重なものですよ、

私の大好きな大阪の仲間の主張です。

 

私は驚いて、そして嬉しくなります。

 

貴重なものには価値があります。

 

価値があるからこそ学ぶのです。

 

7月3日東京の勉強の場で、

経絡脈診を学びたいと集まってくださった鍼灸師さんを前に、

この話をさせていただきました、

現場で臨床という経験の長いイナトミが、

これからもまだまだ勉強するのはなぜですか?

その質問の答えが上の言葉でした。

 

これからも鍼灸は素敵で価値あるものですよと発信して行きます。

佐合昌美先生について

2016年07月05日

佐合昌美氏

東洋鍼灸専門学校卒業、同級生に、「古典派の宮川浩也、

現代派・小松秀人」ご本人いわく不思議な年でした、

日本内経医学会の会員で恩師島田隆司氏の、

原熟で「素問」の講師をされ、

その時には「井上雅文先生」が副学長だったそうです。

 

今まさに東洋はり医学会の研究グループでは、

井上雅文」先生の脈の形を取り入れ始めました。

 

そんなご縁もあり、佐合先生のお話しを講演以外にも

伺うことが出来ました。

 

「難経」が出来あがりみたいに古典を観ていたのに、

素問や霊枢からも紐解く作業に楽しみが出ていたところです、

なにより宮川浩也先生の講演で「難経」をおぼろげながら、

取り組もうと決意したあの時の感動がよみがえりました、

食事会ご一緒の皆様に一歩でも近づきたいと切に願い、

未熟な私まで招いて下さった班長に心から御礼です。

 

尚、佐合先生の著書

「皇帝内経新新校正・北京銭超塵教授の新校正の再校正、素問・霊枢太素」

全て漢文

 

えーえん漢文なんて読めなーい、と叫んだ私に、

「イナトミさん、大丈夫よ私だって読めないの、

でも注釈は全部日本語だから、日本語の方を読んでみて」

さすが、東洋はり医の才女です。

 

安心して読んでみたいと思いました。

聴講生担当

2016年07月03日

7月本部講義担当、午前中だけで終了と準備を整えました。

おっとっと、朝のPCに午後の実技も担当者に割り当てられていました。

こんな風だから「泥縄」から改善できないんですね。

本部のコンダクターが行き届いているものですから、逸脱せずに、

やってこられたと思います。

この年齢になっての講師役は

荷が重すぎるのかもしれません、

などとつぶやこうものなら、

「贅沢を言いなさんな」と叱咤されます。

同年齢の友人たちは、リタイヤ後の人生を、

それは活き活きとお過ごしです。

素直に、仕事があることを喜びたいと思います。

レポートも無事、起承転結で終えました。

一人も寝ないで講義を受けてほしいといざ出陣です。

鍼灸受療率5%

2016年06月26日

私が鍼灸師になりたての頃の受療率は3パーセントといわれていました。

あれから既に30年過ぎました。

この5%というのは、最近言われている数字らしいです。

7%位にはなったのかしらと勝手に思っていたものですから、

少しめげました。

 

一生懸命勉強して、

国家資格を取って、さあ、地域貢献・社会貢献するぞーって

思っても

活躍する場所がないというのです。

 

これでは困りますね。

 

臨床を通して、

乏しい技術と経験と

人間性までも磨かなければならないのですから、

受療率を上げるためには、

つまり鍼灸院へ足を運んでもらうためには、

何をしなければならないのかを、

もっと真剣に考えることです。

 

当然広報活動が必要になります。

 

1、広告 2、口コミ、3、ホームページ

 

しかしチラシや、広告は広報の制限という、

法律上の問題があります。

 

問題はそこからです。

治療効果がなければ、リピーターにはならないでしょう。

鍼灸院を訪れる患者さんは、

ほぼ慢性疾患です。

 

1度や2度の治療で治るものは少ないといえます。

 

当然継続治療が必要です。

 

また来院して頂けなければ改善しないのです。

 

結局はあそこにゆくと治る可能性があるか、

ないかなんです。

 

具合が良くなるから希望を持ってもらえるのです。

 

良くなったという感動の

実体験を持ってもらえることが大切ということです。

 

臨床の現場から、治療効果という広報活動をしていきましょう。

 

学術の研鑽に努めましょう。

 

経絡治療の勉強会で、お仲間になることを願って、

発信いたします。

気を動かすために、、、

2016年06月17日

雨上がりの朝散歩。

 

アカシアが散り始め、

時は、アカツメ草の絨毯の季節に移り変わり

既に、夏の盛りが始まっているというのに、、、

昨年とよくにた、蝦夷梅雨のようです。

 

治療院では私を含めたスタッフ達が、

「気を動かす鍼」を更に磨きをかけたいと

少しの合間も修練に徹しています。

 

優れた指導者のもとへ馳せ参じ、

魅せられ、そして、

そんな指導者に巡り合えたことを誇りに思います。

 

仲間たちと今日もコツコツ学びます。

経営者でもあります。

2016年06月07日

先回にも書き込みいたしましたが、

免許修得後、鍼灸治療院を開設したのだが、1年足らずで

たたんでしまった。

 

昔も今もよくある話です。

 

私は既に開院34年経過ですから、最近免許を取られた方にとっては昔の人です。

 

どこのセミナー講師として行きましても、

「マッサージの経験は1度もありません」

「鍼灸専門で施術を行ってきた」

そうお話しさせていただいております。

 

免許を持つスタッフがぴったりと寄り添って、

一人は十数年勤務・

新しい鍼灸師でも7年勤務を続けてくれております。

ミィーティングにて

2016年04月30日

昨日のミィーティングは

多様な症状を抱えている方に対するアプローチでした。

この中で面白いと感じましたのは、

訴える病状の多さでした。

深刻に訴える病状をどう診るのかということです。

私共はその中から最も新しい問題を取り上げるのですが、

もう少し検証して行きたい問題点でした。

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